千葉県の統計上の離婚件数

千葉県の人口動態統計によると、令和元年（2019年度）の離婚数は10,072件でした。
全国208,496件の中で、6番目に数が多い都道府県となっています。

ただ、人口からの割合で見る離婚率では1.64となっており、全国平均の1.69よりも低い数値を出しています。

この結果から、離婚数自体は多いですが、全国で見ると離婚する夫婦の割合が少ない地域であるといえます。

なお、千葉県の調査によると、離婚数は平成14年をピークに減少傾向にあるといいます。
最新の令和2年の調査では、離婚数が前年より885件減少した9,187件、離婚率は前年から0.14ポイント減少した1.50となりました。

離婚における親権の争い

子どものいる夫婦が離婚する場合、一番の争点となるのが「親権」ではないでしょうか。
自分の子どもは自分の元で育てたいと考える人も多いはずです。

どちらが親権を持つか話し合いで決まらないときには、裁判所で調停や審判、裁判を通じて決定することになります。

このとき、判断材料として考慮されるのは以下のような点です。

• これまでの監護状況
• 監護に対する意欲（子どもへの愛情）と能力
• 経済的余裕
• 居住・教育環境
• 子供の意向
• 子供の年齢・性別・兄弟姉妹関係・心身の発育状況
• 監護補助者（周りの助け）の有無

親権は、子どもの利益を一番に考慮して総合的に判断されます。
そのため、「自分と一緒に暮らした方が子供を幸せにできる」と客観的に裁判官が判断できるように証明することが大切です。

ただ、基本的に母親が子供を見ている家庭が大多数で、子供が幼いうちは母親と一緒にいた方がいいと考えられていることもあり、妻が親権者に選ばれるケースが多いようです。

もし父親で親権を取りたいと考えている人がいるのであれば、弁護士からのアドバイスなども貰って有利に進められるようにしっかり準備をしておきましょう。

千葉県の家庭裁判所一覧

調停や審判など、離婚に関する裁判手続きをする場合は家庭裁判所で行います。

千葉県にある家庭裁判所は以下の通りです。
夫婦関係調整（離婚）調停や離婚訴訟等の際にご活用ください。

配偶者による自分や子供への暴力（DV）

離婚を考える人のなかには、配偶者からの暴力が原因である人もいると思います。
特に子供に対してもDVの被害が及んでいる場合には、絶対に親権も取りたいものです。

もしDVで離婚を悩んでいるのであれば、専門機関に相談し、状況によってはシェルターなどの施設に身を寄せることも検討してみてください。