神奈川県の統計上の離婚数

神奈川県の人口動態統計によると、令和元年（2019年）の神奈川県の離婚件数は14,890件となっています。
これは、全国でも東京・大阪に続いて三番目に多い件数です。

一方、人口との割合で見る離婚率は1.65であり、全国平均の1.69と比較しても小さいことがわかります。

ここから、神奈川県は人口の影響で件数自体は多いものの、相対的に離婚の少ない地域であるということができます。

離婚してシングルマザーになる場合は

子どものいる夫婦が離婚して、シングルマザーになるという女性も少なくないでしょう。
ただ、シングルマザーは離婚後に多くの苦労を伴うことがあります。

その1つが、金銭的な問題です。

現代では女性の方が収入が低く、非正規で働いている人も多いといわれています。
特に専業主婦だった人は、正規で雇ってくれる会社を探すことも難しいでしょう。

そのため、離婚して夫の収入がなくなると安定した収入を得られなくなり、貧困に苦しむ家庭が出てくるのです。

また、シングルマザーは家事・育児・仕事を全て一人でこなす必要があるため、時間的にも余裕がありません。
「頼れるのは自分だけ」という人も多いため、常に気を張らなければならず、精神的に落ち着ける時間が少ないという声もあります。

もちろん、苦しいことばかりではありません。
一人で愛情をかけて育てた子どもの成長を見守ることは楽しいでしょうし、子どもは母親の苦労を知っているので親子の絆が深くなる傾向もあります。

ただ、どうしても一人で育てていくには限界がくることもあります。

そんなときには、非営利法人や身内といった周囲の助けを借りることや、自分の気持ちを強くもつことが大切です。

また、日本ではひとり親家庭に向けて様々な支援が行われています。

• 児童扶養手当
• 母子家庭の住宅手当
• ひとり親家庭の医療費助成制度
• 生活保護
• 児童育成手当
• 電車やバスの割引制度
• 上下水道料金の割引
• 保育料の免除や減額

など、金銭的援助も豊富にありますので、自分の住む地域の制度を調べてみることをおすすめします。

なお、シングルマザーにとっては元夫から支払われる養育費も重要な収入の一部です。
そのため、離婚前に養育費について取り決めをした内容はきちんと離婚協議書に記載し、公正証書として残しておくことも忘れないようにしましょう。

神奈川県の家庭裁判所一覧

調停や審判など、離婚に関する裁判手続きをする場合は家庭裁判所で行います。

神奈川県にある家庭裁判所は以下の通りです。
夫婦関係調整（離婚）調停や離婚訴訟等の際にご活用ください。

神奈川県でひとり親家庭（シングルマザー）が相談できる場所

ひとり親家庭では、子育て・就業・住宅など様々なところで悩みを抱えることもあるかと思います。

もし困ったことができたときには、行政の窓口なども活用して専門家に相談してみてください。