大分県の統計上の離婚数

大分県エリアの人口動態統計によると、令和元年（2019年）の大分県の離婚件数は1,944件となっています。
また、人口との割合である離婚率は1.73であり、全国平均の1.69よりも少し高いことがわかります。

それほど大きくは変わりませんが、全国で見ると大分県は少し離婚が多い地域であるようです。

借金を理由として離婚するときは

普段から配偶者の金遣いが荒いと自分がいくら働いても生活が苦しく、辛い思いをすることも多いですよね。
多額の借金を背負うことになったのをきっかけに、離婚を検討し始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

借金を理由に離婚するとき、協議離婚・調停離婚であれば離婚原因を問われることがないため、夫婦間の合意によって離婚することが可能です。

ただ、離婚裁判になった場合には、民法で定められた離婚事由に該当することが必要になります（民法770条1項5号）。

（裁判上の離婚）
第七百七十条　夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
…（略）…
五　その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

つまり、ただ「相手が借金をしている」というのではなく、

「相手が借金を重ねすぎたことで家計も夫婦仲も破綻してしまった」
「相手が生活費を使ってまでギャンブルを続けており、一緒に暮らしていけない」

ということを主張しなければならないのです。

これらの主張を証拠も示しながら伝え、これ以上婚姻関係を続けることは難しいという事実が裁判官に認められれば、離婚することができます。

では、離婚後における借金の返済義務についてはどうでしょうか。

基本的に、ギャンブルや個人的な高額な買い物など、配偶者が自分のためだけに借りたお金については返済義務はありません。

しかし、借金の連帯保証人になっている場合、もしくは生活費や住宅ローンといった日常生活を営むためにお金を借り入れた場合には、離婚後も返済に協力する義務がありますので注意してください。

なお、このようなお金の問題は、口約束で済ませてしまうと後々トラブルとなる可能性もあります。
そのため、配偶者が返す部分と自分が返済義務を負う部分をきちんと計算して、離婚協議書に記載しておくようにしましょう。

加えて、いざトラブルになったときに証拠として提出できるよう、その離婚協議書を公正証書にしておくとより安心です。

大分県の家庭裁判所一覧

調停や審判など、離婚に関する裁判手続きをする場合は家庭裁判所で行います。

大分県にある家庭裁判所は以下の通りです。
夫婦関係調整（離婚）調停や離婚訴訟等の際にご活用ください。

大分県で離婚・法律について相談できる場所

家庭に借金があると、財産分与や養育費といったお金にかかわる離婚問題について不安に感じる人もいらっしゃるかもしれません。

もし離婚問題で悩みがあるのであれば、法律に詳しい専門家に相談してアドバイスを受けてみてください。

大分県で法律相談ができる場所は、以下のようなところがあります。