赤ちゃん・子供の前で夫婦喧嘩…心や体への影響は?ケア方法まとめ

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fuufukennka

夫婦といえど他人。
少し冷たい言葉に聞こえますが、時には相容れないこともあって当然です。
その際には言い合いをしたり、大きな喧嘩になってしまうこともあるでしょう。

ただ、夫婦喧嘩をするときに気にかけなくてはならないのが、子供への影響です。
ついカッとしてしまい子供の前で言い合いになってしまった場合、子供はその現場を見て何を思うのでしょうか。

もしそのような状況になってしまったとき、子供にどうやってフォローすれば良いのか、その方法を見てみましょう。

赤ちゃんの前で夫婦喧嘩をしてしまったら

どんなに我慢しようとしても、イライラしてしまったり、嫌な言葉を投げかけられたりすれば喧嘩になってしまいます。

ただ、売り言葉に買い言葉でどんどんヒートアップしてしまい、大きな声で喧嘩しているのを子供に聞かれてしまったり、子供の前で喧嘩を始めてしまったりと、子供が両親の喧嘩を目の当たりにしてしまう可能性は十分にあります。

もちろん子供の前では冷静に、後で話し合いをすれば良いとはわかっていても、そう上手くはいきません。
では、もし赤ちゃん(子供)の前で夫婦喧嘩をしてしまった場合、子供にとってどのような影響が考えられるのでしょうか?

言葉がわからなくても、赤ちゃんは喧嘩を察知する

言葉がまだわからず、こちらの言っていることも伝わっていないだろう赤ちゃん。
赤ちゃんの前で夫婦喧嘩をしたとき、親と子供それぞれの心情や状況はどうなっているのでしょうか。

「赤ちゃんは言葉の意味が分かっていないはず」
「0歳~2歳までは言葉が未発達なため、記憶を長く保持できないから大丈夫」
などと考えてしまいがちです。

赤ちゃん

確かに言葉の意味はわかりませんが、両親の気持ちには敏感です。
なぜか泣き出してしまったり、逆にいつもなら泣いてしまうようなタイミングなのに泣かないなど、変化があらわれることもあります。

これを踏まえて、喧嘩をすると赤ちゃんはどうなるのでしょうか。

  • 恐怖心やストレスを覚えてしまい泣き出す
  • 夜泣きが増える
  • 心の発達に悪影響を与え、トラウマ(PTSD)になる
  • 鬱などになる可能性がある

たとえ小さな赤ちゃんだからとはいえ、小さなうちにトラウマを植え付けてしまうとその後の生活で悪影響があらわれることがあります。
親がすべきことは、たとえ言葉が通じないからといってそのままにしておくのではなく、きちんと伝えること。

「○○ちゃんは悪くないよ、大きな声を出してごめんね」など、具体的に心を込めて説明しながら宥め、安心させてあげることが必要です。

夫婦喧嘩が子供に与える4つの悪影響とは

夫婦喧嘩はどんな家庭でもあるものです。
しかしそれがもし子供に聞かれてしまったり、見えるところで始まってしまったら、子供にどのような悪影響を及ぼしてしまうことが考えられるのでしょうか。

自己肯定感の低下

子供の心情・状況を考えてみましょう。

幼稚園児(保育園児)くらいの小さな子供は、たとえ自分が怒られていなくても、周囲が怒られていると自分も一緒に責められていると思い込むケースがあります。
それと同じように、親の喧嘩は「自分が悪いせいだ」と思い込み、自分を責めてしまうことがあります。
自分を責めれば両親を責めずにすむという思いがある場合もあり、自分の中で「親に甘えたい」という感情を無理に抑え込んでしまう可能性も考えられます。

親がすべきことは、夫婦喧嘩をしたあとに子供のようすをしっかりチェックすること。

  • 表情がなくなっていないか
  • 暗くなっていないか
  • 無理して笑っていないか

など、いつもと違う変化がないかを気にかけながらしっかり甘えさせてあげましょう。

コミュニケーション障害・他人への依存度が高くなる

親が離婚した子供は、愛情不足・コミュニケーション不足に陥りやすくなります。
それは、両親が離婚したことで家庭環境が大きく変わり、うまく親に甘えられなくなったり、本音を言えなくなってしまうためだと考えられます。
よって、両親から得ることができない愛情や安心感を得ようと、他人に依存する傾向になることもあります。
「離婚」という大きなショックから放棄される恐怖を感じることも依存しやすくなる要因の一つです。

親がすべきことは、甘えさせること。
たとえ離婚をしなくても、両親の関係性が不安定なまま日常を過ごすと子供もその雰囲気を察してしまうものです。
不安を与えないよう、しっかり愛情を与えるためたくさん甘えさせてあげることを忘れないようにしましょう。

不登校など、素行が悪くなる可能性あり

夫婦喧嘩が続き、心に傷を負った子供は孤独を感じ、現在と未来に対して強い不安を抱きます。
そのため、学校に行くことや勉強することなどいろいろなことを放棄したり、非行・犯罪に走ったりする可能性があります。
みんなが当たり前に学校に行っていることもどうでも良くなってしまい、不登校になることも考えられます。

また、両親の口喧嘩をよく耳にして育った子は、平気で悪口を言うようになることもあります。
親がすべきこととしては、孤独を感じさせないことが大切です。
たとえ親を困らせる行動をとったとしても頭ごなしに怒ったり否定せず、話を聞いて受け止めてあげましょう。

また、小さな子供は自分の感情をうまく表現できず、泣いたり怒ったりするばかりになることもあります。
なぜ泣いてるのと質問攻めせず、落ち着くまで待ってあげたり抱きしめてあげたり、しっかりと受け止めることが大切です。

喧嘩を見て育った子供の脳は委縮する

夫婦喧嘩は子供の心だけではなく、子供の脳を傷つけることがわかっています。
日常的に両親の暴言に接していると、脳の視覚野の一部が萎縮してしまい、記憶力・学習能力が低下してしまうといわれています。

また、喧嘩を見て育った子供の脳ですが、海馬と呼ばれる部分や扁桃体にも変化があり、不安・怒りを感じやすくなってしまうこともわかっています。

これを踏まえて、親がすべきことは子供に対する適切なケアです。
脳萎縮と聞くと非常に恐ろしいイメージをしてしまいますが、実は大人の脳でも適切なケアで回復する場合があると海外の研究で明らかになっているため、諦めずに対応しましょう。

夫婦喧嘩の後、どのように子供をフォローすれば良いか

夫婦喧嘩をするとさまざまな悪影響が考えられますが、子供のためにできることをしましょう。
大切なのは夫婦喧嘩をしないことはもちろん、してしまったあとの「フォロー」です。

あなたのせいではないと伝える

まず、子供の前で夫婦喧嘩をしたり大きな声を出してしまうと、子供は責められているような気持ちになる場合があります。
子供が「こんな喧嘩が起こったのは自分のせいだ」と思ってしまわないように、あなたのせいで喧嘩したのではないということを伝えましょう。

また、親がお手本として見せるべきなのは「ごめんなさい」と言う姿です。
悪いことをしたときには謝るという、当たり前のようでなかなか素直にできない人も多いことを、親が身をもってやって見せましょう。
喧嘩が終わったんだという安心感を生み出すほか、子供が自分を責めずに済みます。

喧嘩の原因を伝える

お子さんに対して、普段から「子供だから」という扱いをしていないでしょうか。

言葉の意味をわからない赤ちゃんでも、両親の変化を敏感に感じ取ることができます。
生後1か月程度の赤ちゃんであっても、夫婦喧嘩の大きな声に驚いて泣いてしまうことが続けば、それがトラウマとして心に刻まれてしまうおそれがあります。

小さな子供でも家族の一員として、不安を与えたり心配をかけてしまったりしたことを謝り、夫婦喧嘩となった原因をきちんと言葉で具体的に伝えましょう。
「○○と言われたことが嫌だったんだよ」「カッとなってひどいことを言ってしまった」など、子供にもその理由を伝えましょう

ただし、配偶者の悪口や子供のせいにしてはいけません。
相手を悪く言うのではなく、あくまでなぜ喧嘩になってしまったのかを伝えましょう。

仲直りの姿を見せる

夫婦喧嘩を聞いている子供の多くは「早く仲直りしてほしい」「早く終わってほしい」と思っています。

大きな声で言い合うことをやめたり、喧嘩が終わったりしても、子供にとっては「まだ喧嘩が続いているのでは」という不安が残ったままです。
子供のためにもきちんとけじめをつけ、仲直りの姿を見せましょう

このとき、ただ謝るだけではなく、夫婦でお互いに普段の感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。
「喧嘩をすることもあるけど、やっぱり仲良しなんだ、よかった」と子供に安心感を与えると、子供の気持ちにも区切りをつけることができます。

両親が仲良くしている姿を見せて育てるのがもっとも良いこととわかっていても、現実はそううまくいきません。
お互いに理解し合おうとするからこそ喧嘩が起こるからです。
喧嘩は決してネガティブなことばかりではなく、それを乗り越えてより良い家庭環境を作ることができるのだと思ってもらえるように努めましょう。

そのためにも、もし子供の前で夫婦喧嘩をしてしまったらきちんとお互いに謝り、仲直りをするお手本を見せて安心させることが大切です。

まとめ

夫婦喧嘩をしてしまうことはしょうがないことです。

しかし、子供の前で喧嘩した後に適切なケアを行わないと、親が知らないうちに子供に大きな傷を負わせてしまう可能性があります。
ただ、喧嘩をしたとしても、きちんと仲直りをする・互いに日頃の感謝を伝えることで、逆に子供の教育に良い影響を与えることもあります。

喧嘩によって気持ちが高ぶっている中、子供を気に掛けることは難しいかもしれませんが、子供の将来のためにも少しづつ意識していくようにしましょう。

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