協議離婚の進め方マニュアル【弁護士が代理交渉する場合】2023年版
夫婦が離婚するに当たって、協議離婚の「話し合いの進め方とそのポイント、決め方」、証人は必要かいらないのか、公正証書に…[続きを読む]
「旦那がスマホばかりで会話がない」「youtubeばかり見るし、子育てしないしイライラする」などの悩みが増えています。
スマホが普及し、誰でもネットが利用できるようになってから、「スマホ依存」が問題視されるようになりました。それと同時にスマホ依存が原因である「スマホ離婚」も増えています。
そこで今回は、「一緒にいるのに、旦那がスマホゲームやyoutubeばかりでイライラするしつまらない」「どうやってスマホ依存をやめさせて、子育てして、会話がない状態をなくせるのか」などといった、妻の悩みに注目します。
ずっと携帯ばかりいじるスマホ依存の特徴や改善方法など詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
あなたの旦那さんは、いつでもどこでもスマホをいじっていませんか。
それはすでに、スマホ依存かもしれません。
一般的に、1日2~3時間以上スマホをいじっている状態が「スマホ依存」と言われています。
まずは、なぜ日常生活におけるスマホ依存はおこるか、その特徴などについて見ていきましょう。
スマホ依存の方は、手元にスマホがある状態が通常です。
そのため食事の席にもスマホ、携帯を持ち込み「TVを見ながら食事」の感覚で「スマホをいじりながら食事」をします。
スマホ依存の旦那と食事をしても、「おいしい」「どうやって作ったの?」などといった会話もない状態が多いため、一緒に食事をしていてもお互いの交流がないのです。
たとえ妻から話しかけても生返事ばかりで、会話をする気がなくなるような状況が多いでしょう。とにかく携帯ばかりいじっています。
ひどいときはスマホに気を取られているため返事すらされず、愛情が感じられないこともよくあります。
家庭の食事は、互いに日頃あったことを話したりと、子供も含めて家族の交流の場です。
その交流がないということは、子供にとっても親の愛情が感じられないというような悪影響を及ぼす可能性もあります。
トイレにこもってスマホ、特にyoutubeを見る、というスマホ依存の人も多いです。
トイレは密室であるため、妻や子供からの邪魔も入りにくく、落ち着いてゆっくりyoutubeを楽しむようにスマホを見ることができるのでしょう。
時には、妻に「どうしてそんなにトイレが長いの?」と聞かれても、「便がなかなか出ないんだ」と言い訳をしては長時間youtubeを閲覧するため、トイレに引きこもるケースも少なくありません。
スマホ依存の方にとって、スマホは片時も手放せないアイテムです。
もしスマホを忘れてしまった場合、手持ち無沙汰でぼーっとしてしまったり、イライラすることもあります。
また、妻や子供との接し方がわからず、子育てもせず、外出時もスマホを見ることでその場をしのいでいるという旦那もいます。
妻から見れば一緒に外出を楽しみ、会話をの手染、家族との交流もしてほしいと思うでしょう。
しかし、スマホを見ている間は話かけてもうわの空、会話なし、生返事しか返ってこない、子育てしないという旦那に我慢ならないという人も多いです。
SNSもスマホ依存に拍車をかけているもののひとつといえます。
SNSで情報を発信することが好きだという旦那の場合、「いいね」や「コメント」の数に振り回されて、1日に何度もチェックしなくては気がすまないケースも多いです。
Twitterで、正義を振りかざしたり、悪口を書き込んだりしたりもします。
このケースは、SNSに依存している状態のため、他人に「いいね」とされることに重きを置いていることが多いです。
いくら家族が褒めたとしても満足はしないでしょう。
また、スマホの見過ぎを注意されても「ゲームじゃないし、SNSは重要でしょ」といったようにイライラして自分を正当化する旦那もいます。
そして、SNSが気になるスマホ依存の多くが、「情報から取り残されたくない」「何が流行っているかすぐに知りたい」などといった気持ちを持っています。
そのため、常に情報が発信されるSNSをチェックしなくては気が済まなくなり、イライラするため、常にスマホを見ている状況を生み出しているといえます。
お風呂にまで、スマホを持ち込んで、YouTubeやNetfilxをみていることがあります。
スマホ・携帯依存の特徴として、就寝前ギリギリまでスマホを見ている方が多いです。
スマホのブルーライトを長時間見続けることで、さらに目や体が疲れてしまうことはよく知られています。就寝前までスマホを見続けて、翌朝頭や体の疲れが抜けないと感じている方も多いのではないでしょうか。
就寝ギリギリまで見ているスマホが原因であることはわかっているのに、イライラしてスマホを離さないというのもスマホ依存の特徴です。
寝室を共にしている夫婦では、夫がスマホ・携帯依存で就寝の直前までスマホを使い画面の明かりを感じているせいで、妻の睡眠の質に悪影響を及ぼしていることもあります。
旦那さんが携帯をいじっている理由の一つとして、食事中にリラックスしたいという気持ちがあるかもしれません。携帯は日常生活でのストレス解消や気晴らしに使われることがあります。
一部の人は、仕事や重要な連絡を見逃さないようにと、食事中でも携帯をチェックし続けることがあります。特に、多忙な仕事を持っている場合はこのような行動が見られることがあります。
食事が単調で楽しくないと感じている場合、携帯をいじることで食事中の時間を有意義に感じようとするかもしれません。
携帯を食事中にいじることが習慣化している場合もあります。無意識のうちに携帯を手に取ってしまうことがあり、気づかないうちに食事中も同様の行動を繰り返すことがあります。
夫婦間のコミュニケーションが不足している場合、旦那さんが携帯に集中してしまうことで、夫婦の会話や交流が減ってしまうことがあります。
さまざまな影響を考えて、旦那のスマホをやめさせる方法があればと模索している方も多いでしょう。
そこで、ここからは旦那のスマホをやめさせる方法についてご紹介します。
夫婦で話し合い、スマホに関したルールを決めておくことは大切です。
仲のいい夫婦であっても、マナーとして最低限のルールを決めましょう。
例えば、日頃から「ここではスマホを使わないでほしい」と思っているシーンを伝え、使わないようにできるかどうか話し合いましょう。
他にも、以下のようなルールを決めておくのも一つの手です。
まず最初は、家庭でのコミュニケーションが大切だと旦那にもわかってもらえるよう話し合いましょう。
そのうえでお互いに一つ一つルールを決めていくと、話もスムーズに進みます。
ただ、スマホ依存の夫はルールを破りやすいです。
妻の目を盗んでスマホを見るということもあるので、ルールだけでは依存を治すことは難しいでしょう。
他の方法と併用するのがおすすめです。
旦那のスマホ依存を治すためには、自分自身も協力することが大切です。
まずは、週に1日でかまいません。
着信・緊急のメールが届いたとき以外はスマホを触らないという日を作りましょう。
ここで大切なのは、旦那だけでなく妻もスマホを触らないということ。
禁煙と同様に、旦那だけがスマホを見るのを我慢している状態では長く続きません。
自分はスマホを見ることができないのに、妻だけがスマホを見ている状態にイライラし、夫婦関係が悪くなる可能性も考えられます。
お互いにスマホを触らず過ごすようにし、余計な誘惑を避けるようにしましょう。
スマホのプランを見直して、毎月のデータ使用可能量を少なくすることで、使いすぎを抑制する効果が期待できます。
スマホは快適に使えてこそ、長時間使おうと思うものです。
通信速度が遅くなれば、不便を感じ自然にスマホを見る時間が減少します。
また、データ使用量を少なくすることで、それだけスマホにかかる月額料金も安く済むので家計も助かります。
もし、自宅でネット回線を引いていて、Wi-Fiによっていくらでも使えてしまえる状況であれば、思い切って解約することも検討しましょう。
会話がない、気のない返事ばかりする旦那に話しかけ続けるのは、イライラしたり、苦痛を感じる方も多いでしょう。
しかし、そこでコミュニケーションを諦めてしまったら状況は改善しません。諦めず、旦那に積極的に話しかけるようにしましょう。
会話がないなら「今日、仕事どうだった?」「お昼、何たべようか」「ちょっと咳をしているけど大丈夫?」など、他愛もない日常会話でかまいません。人は話しかけられ、質問をされることで自分に関心があるのだと感じるものです。
特に、健康を気遣ったり褒め言葉で話しかけると、旦那も悪い気はしないでしょう。
ただ、わざとらしく話しかけすぎると逆にうっとうしいと感じる旦那もいるため注意してくださいね。
旦那のスマホ依存が気になるという方の多くは、母親として子供への影響が気になるという方も多いでしょう。
例えば子供が遊ぶ公園に家族で遊びに来た時、旦那は1人ベンチに座ってスマホをずっと見ているという状況では、何のために家族で公園に来たのかわかりません。
また、旦那がまだ手のかかる小さい子供を公園に連れていっても、ただスマホを見ているだけでは子供の安全や様子を全く見ていないため、預ける側としても安心できませんよね。
旦那の中には、子供への影響を切実に話すことで理解できる方もいます。
「スマホを見ないで子育てに参加してほしい」「子供への影響があるから、せめて子供といるときはスマホをやめよう」など、伝えるようにしましょう。
ストレートに、「スマホを見すぎだからやめて」と旦那に伝えることができればいいのですが、中には伝えることで夫婦関係が悪くなりそうなので言えないという方もいます。
そこで、スマホ依存について旦那に上手に伝える方法をお話ししていきましょう。
電子機器を使うことが多い中、手書きの手紙で気持ちを伝えることで相手の心に響かせる方法もあります。
口頭で伝えると、どうしても売り言葉に買い言葉になってしまい、お互いに感情的になって喧嘩になりやすいです。
手紙は書いている側としても感情的になりにくく、1文字書いていくごとに冷静に旦那に気持ちを伝えることができるため、おすすめです。
また、読むタイミングも読んでから考える時間も、旦那に任せることができます。
ただ、手紙の内容が長すぎたり、自分の苦労や不平不満でばかりでは、せっかく書いたとしても上手く相手に気持ちを伝えることは難しいです。
手紙で旦那に真摯に思いを伝える場合は怒りよりも悲しみを伝え、そして夫の感情や頑張りを認める内容も含め、書くようにしましょう。
スマホ依存について、怒りや悲しみを感じている分、どうしても旦那に伝えるときには文句になってしまいがちです。
スマホばかりを見て家族を顧みない旦那に非を感じるのは当然ですが、「旦那が悪い」という姿勢で話をしてしまっては、相手も感情的になりやすくなります。
まずは、文句ではなく客観的な意見として、旦那に思いを伝えましょう。
そのうえで、「私も一緒に考えるし協力する」という姿勢を見せることが大切です。
妻としては今までの不平不満があるのは当たり前ですが、ここはぐっと抑えて過去よりもこれから先どうしていくか、話をすることが大切です。
近年では、スマホを使いすぎたために家族間で溝ができてしまい、その結果離婚に至る「スマホ離婚」というケースも増えています。
しかし、「ただスマホ依存というだけで離婚できるの?」と思う方も多いですよね。
そこで、スマホ離婚とはどういったものなのか、スマホ依存で離婚ができるのかなど詳しくご紹介していきましょう。
「スマホ離婚」とは、スマホを常時使用しているためコミュニケーションや良い婚姻関係を保つことが難しくなり、離婚するというものです。
妻からしてみれば、話しかけても相手が四六時中スマホを見ているため返事もしてくれない、相談をしても返事は上の空、といったようにコミュニケーションが取れない状況には嫌気がさします。
中には、何度も話しかけることによって逆ギレする方もいるため、話し合いができないという夫婦もいます。
スマホ離婚は、コミュニケーション不足による不満が蓄積、常にスマホを触っているので休みの日は何もしないといった自堕落な相手を見て信頼関係も喪失し、離婚に至るのです。
離婚をする理由として、「旦那のスマホ依存だけで足りないのでは?」と思う妻も多いはずです。
しかし、夫婦の話し合いで離婚をする「協議離婚」であれば、スマホ依存が原因での離婚は成立します。
もし旦那が「スマホを見るだけで離婚なんておかしい!」と話し合いに応じないようであれば、協議離婚から離婚調停になり、それでも成立しない場合は離婚裁判で離婚をするという形になります。
最終手段である離婚裁判で争う場合は、旦那のスマホ依存がいかに「婚姻を継続しがたいほどの重大な事由」になるのか、証明する必要があるので覚えておきましょう。
離婚裁判まで争うと、スマホ依存により受けた精神的な苦痛について証拠を集めなくてはいけません。
できれば裁判ではなく調停で離婚が成立するのが望ましいですね。
協議離婚や調停離婚の詳しい内容については、以下の記事も参考にしてください。
スマホに依存してしまった旦那を持つ妻は、「会話をしたくても、会話にならない」「1日中スマホを見ていて寂しい」などいった悩みを抱えています。
残念ながらスマホ依存は簡単には改善されません。
少しずつスマホに触れない時間を作り、徐々に“スマホを見ない”という時間に慣れていくことが大切になります。
離婚も選択肢の一つですが、その前に旦那自身にスマホ依存であることを自覚してもらい、改善するためにはどうればいいのか、夫婦で冷静に話し合い実践しましょう。