どうしても働きたくない!生活苦でも働きたくない主婦の心理と対処法

現代社会において、専業主婦の存在はもちろん依然としてありますが、共働き世帯が増え、女性が結婚後も働くことが当たり前になってきています。
一方で、経済的に働かなくてはいけないとわかっていても、働きたくないと感じている主婦が少なくありません。
なぜ主婦が働きたくないと感じるのか、その理由には様々なものがあります。
そこで、本記事では、働きたくない主婦の心理や理由、働きたくない場合の対処法、仕事の意欲を高めるための方法などについて解説します。
目次
働きたくない主婦の7つの心理
「生活が苦しくても働きたくない」「働くという選択肢はない」と考えるのはどうしてでしょうか。
ここでは、働きたくないと考える主婦が抱える7つの思いを紹介します。
子育てに専念したい
子育てに専念したいから働きたくないと考える人もいます。
小さいうちから保育園に入れるのではなく、自分の手元で育てたいと考えるのです。「幼少期の子供の教育にはついていた方がいい」という考え方は今もなお残っています。
専業主婦であれば、子供の習い事の送迎や保育園の送り迎えなどもできますし、より子供と親密な関係を築くことができます。
社会の仕事はいくらでも代わりが効きますが、子供を見守り変化に気づくことができるのは、母親だけです。このように、子どもの教育や成長を1番近くで支えるために、働きたくないと感じます。
仕事以外にやりたいことがある
毎日没頭できる趣味ややりたいことがある場合、働きたくないと考える人が多いです。
特に、専業主婦で平日の時間のあるときには自分の趣味に没頭していたような場合には、この思考は生まれやすいです。働くことの必要性は理解しつつも、「自分の趣味ができなくなるくらいなら働きたくない…」と考えます。
このように感じる人の特徴として、自分がやりたいことには没頭できても、仕事に関してはモチベーションが下がってしまうというものがあります。
専業主婦をやめたくない
各々仕事に対する価値観は異なりますが、一般的に、専業主婦は働きながら家事育児をするよりも肉体的にも精神的にも楽であると考えられます。
専業主婦であれば、仕事の納期に追われながら家事育児をこなす…といったことはなく、心と時間にゆとりを持つことができます。
そのため、仕事内容や職場環境などに関係なく、とにかく「働く」ということを苦痛に感じるようになるのです。働き始めると、専業主婦であれば好き勝手に使えた自分の時間も仕事に当てなくてはなりません。
また、専業主婦であることに慣れてしまうと、お金のために働く気が起きにくくなります。「今までは主人の稼ぎで暮らしていたわけだし、自分が稼いでもお金の状況がほとんど変わらないなら、働くだけ損」と考えるのです。
このように、専業主婦でい続けたいため、働きたくないと感じます。
社会で働ける自信がない
専業主婦でいることに慣れてしまい、今更社会に出ることに自信がないため働きたくないという人もいます。特に、大学卒業と同時に専業主婦になったような場合には、社会経験がないため不安が多くあります。
また、新しく就職するとなると、自分より年下の人が上司になりますし、年下の人の方が仕事ができる状態で入社することになります。そのような状況はプライドが許さない、と考えるケースもあります。
その他、フルタイムで働く体力や家事育児との両立などを懸念して、働くことへの抵抗が生まれてしまうことも少なくありません。
このように、社会に出て働くことへの自信のなさから、働きたくないと感じます。
働くことは世間体が悪い
働きたくないと考える主婦の多くは、働くことは世間体が悪いと考えています。
「これまでは専業主婦で、お金持ちのマダムと認識されていたのに、突然働き出したら没落したと思われる」と考えるのです。没落したと思われることは自分のプライドが許せず、結果として働きたくないと思うようになります。
この考え方は特に、50、60代の方に多くみられる傾向です。
50、60代世代の日本は、歴史的な高度経済成長期の真っ只中にあり、女性は専業主婦で男性が働くという構図が当たり前の世の中でした。そのため、当時働いていた女性は、優秀なキャリアウーマンか共働きを余儀なくされている女性の2パターンに別れていました。
このような時代背景により、「働く=貧困」というイメージが50、60代世代の女性の頭には残っているのです。
結果、働いたら自分が貧困であると思われてしまうと考えるようになり、「働きたくない」と感じます。
女性の働く環境が整っていない
近年、男女の働き方を平等にしようという動きは随所に見られていますが、未だ女性の働きにくさは社会問題として残っています。女性の働く環境の不十分さから、「いくら頑張っても所詮ここ止まり」「これ以上頑張っても無駄」と感じてしまう人は少なくありません。
また、産休・育休復帰後に元いたポストに戻れず、再び1からキャリアを積まなければならなくなったということもあります。更に、育児に対しても逆風とも言える状況に置かれるため、働く意欲が減少するというケースも見られます。
このように、女性の働く環境が今一歩整備されていないことから、働きたくないと感じます。
仕事にトラウマがある
以前働いていたときに、会社で嫌な思いをしている場合には、それが原因となって働きたくないと考えていることもあります。
仕事上のトラウマには、具体的に以下のようなものが挙げられます。
- パワハラ
- セクハラ
- いじめ
- 仕事上での重大なミス
このような経験があるため、働く気持ちが減退し、働きたくないと感じます。
働きたくない主婦が働かなくて済む4つの方法
働きたくないと感じていても、働かなくてはならない局面はたくさんあります。しかし、無理をして働くことは、精神的にも身体的にもよくありません。
そこでここでは、働きたくない主婦が日々の生活でできるちょっとした工夫を紹介します。
パートナーや家族とのコミュニケーション
家族やパートナーと、働くかどうかや家事・育児の分担などについて率直にコミュニケーションを図ることが重要です。家族全員が理解し合い、協力し合うことで、主婦が働かなくても家庭のバランスを保つ方法を見つけることができるかもしれません。
趣味や副業を活用する
主婦が家庭に専念しながらも、趣味や副業を通じて自己成長や収入を得ることができるかもしれません。オンラインでの趣味活動やクリエイティブな活動を通じて、自己実現を追求することも一つの方法です。
ランニングコストを減らす
まずは家計を見直し、ランニンングコストを減らしましょう。
家賃が安い地域に引っ越す、保険を見直すなど、できることは様々あります。
実際に2LDKの家が、東京だと家賃相場10万円程度ですが、埼玉だと5~7万円で済むといったこともあります。
また、子供がまだ生まれていないような場合には、計画性を持って子供を作ることも大切です。一般的に、子供を1人育てるのに3000万円かかると言われています。
「子供にいくらかけられるのか、何人までなら余裕を持って育てられるのか」をしっかりと把握するようにしましょう。
生活水準を変え、節約上手になる
日々の生活の経費の中で、減らせる部分をカットしていくことも重要です。
例えば、以下のような工夫をすることができます。
- 食費:特売日のまとめ買い、安い食材を買って冷凍保存
- 通信費:使用していないオプションの解約
- 日用品:衝動買いの禁止、リサイクルショップの利用
そのほか、必要なもの以外は買わない生活を心がけることで、生活費を削減することができます。
クレジットカードを利用する
クレジットカードを利用して買い物をすることも一つの方法です。
クレジットカードは、利用ごとにポイントが還元されるため、お得に買い物をすることができます。
普段使いのスーパーが発行するカードを使ってみたり、なるべくポイント還元率の高いカードを調べてみてもいいでしょう。
カードの選び方については、ぜひ以下の記事をご参照ください。
フリマアプリでいらないものを売る
フリマアプリを利用して、いらないものを売ってお金を稼ぐことも良いでしょう。
アプリの登録は簡単なので、すぐに始めることができます。
家の中にある使ってないものやなくても困らないものが、想像以上に高値で売れることもあります。
また、家の中にあるいらないものを一掃することができるので、家も広く使えるようになり一石二鳥です。
ぜひ活用してみてください。
どうしても働きたくない主婦が働く意欲を持つには?
働きたくないと感じる理由は、人それぞれありますが、生きていれば働かなくてはならない局面というのは出てきます。
しかし、いざ仕事を探そうとしても全く意欲がわかないという人も少なくありません。
そこで、ここでは働く意欲を持つためにできることを4つ紹介します。
働きたくない理由を考え、回避する
まずは、どうして自分が働きたくないと感じるのか、その原因をメモ帳などに書き出しましょう。
具体的には以下のような書き方ができます。
- 自分のスキルが不安
- 通勤が大変
- 給料が安い
- 人間関係がめんどくさい
考えられる原因が書き出し終わったら、働きたくない原因が自分にあるのか他人の行動にあるのかを検証します。自分の原因であれば考え方や行動を変えることができますし、他人の原因であれば、その原因元となる状況を回避する方法を考えることができます。
このようにして、回避できることは回避しつつ、取り組むことができそうな職業を見つけましょう。
この方法をとることで、自分に合っていて無理のない仕事を見つけやすくなるので、興味のある方はぜひ実践してみてください。
在宅ワークに挑戦する
在宅ワークに挑戦してみるのも良いでしょう。在宅ワークには以下のようなメリットがあります。
- 通勤時間がない
- めんどくさい人間関係がない
- 自分の好きなペースでできる
- 子供のペースに合わせることができる
このように、基本的には自由にできる仕事ですので、子供が小さくて働けない人、パートに行きたくない人、通勤が億劫な人等には非常に効果的な働き方です。
在宅ワークは、スキルが必要なものからいらないものまで様々なものがあります。
初心者歓迎の依頼もあるため、自信がない場合にはこのような案件から取り組むと良いでしょう。
また、2020年には、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を取り入れた企業情報が増え、従来の副業的な在宅ワークよりも選択肢が広がっています。
ぜひ、ご自身に合った在宅ワークを探してみてください。
自分と同じ境遇の人を見つけて仲間を作る
現在専業主婦で、働きたくないと考えている人は、世の中にはたくさんいます。
Twitterや掲示板などで、自分と同じ状況の人を見つけて、話してみましょう。
自分と同じ状況の人と話をすることで、働きたくない心情を共有することができますし、ともに仕事を頑張ることもできます。また、仕事で嫌なことがあっても、共有する相手がいるため心強いはずです。
このように、一緒に働く仲間を見つけてお互いに支え合うことで、働くことに対する不安を軽減することができるでしょう。
キャリアカウンセラーに相談する
キャリアカウンセラーに今後の仕事探しについて相談することも、働く意欲が生まれるきっかけになります。
キャリアカウンセラーとは、働くことについて支援し、相談に乗ってくれる専門家のことです。今までの自分のバックグラウンドを元に、自分に合った職業を提示してくれます。
カウンセラーに相談し、自分にもできそうな仕事を提示してもらうことで、やる気が出る可能性もあります。
1度も社会で働いたことがなく、自分から仕事を探しづらいという場合に非常にオススメな方法です。
まとめ
働きたくないと感じる理由は人それぞれ様々あります。
しかし、生きている以上お金は大切かつ必要なものであり、働かなければいけない時は訪れます。
ぜひ、日々の節約を徹底したり新しい職を探したりして、少しでもストレスない生活を送ってください。