性格の不一致を理由に離婚できる?慰謝料相場は?一方的に別れられる?
「性格の不一致を理由に離婚できるの?」「性格の不一致が原因の離婚をした場合、慰謝料や養育費、親権はどうなるの?相場は…[続きを読む]
離婚を決めた原因・理由ランキング上位や、離婚したいと思う時の1位を知りたい人も多いでしょう。
ランキングを知ることで、夫婦問題に関連して、辛い孤独感や急な不安感に襲われている人が、自分だけがそういったことで悩んでいるわけではないのだと感じ、精神的な辛さが和らぐ可能性もあります。
今回は、統計データ(令和3年司法統計)を確認しながら、一体多くの夫婦はどのようなことで離婚を決めたのか、離婚したいと思う時の1位や、離婚の理由・原因ランキングを確認してみたいと思います。
目次
離婚理由として多いのが、妻が夫が、それぞれ相手と離婚したいと思う時の1位は「性格の不一致」です。
これは近年はもちろん、昔から変わらず堂々の1位であり、もはや常識とも言えるでしょう。
性格の不一致とは、簡単に言うと価値観や生活習慣、行動基準などのズレがお互いに許せなくなったことです。
例えば、子供がいるのに離婚を決めた、離婚したいと思ってしまった人などがいるかと思います。
このようなときに多い不一致は、夫側は子供の教育に対して、口出しなどせずに自由に育てたいという思いがあり、一方妻側は、エリートに育てたくて良い学校に通わせたいなどがあります。
また生活習慣として、靴下や服などを散らかしっぱなしでも平気な性格だとかそういった内容が多いです。
ただ、それは出発地点にすぎず、様々な原因・理由が積もって、離婚に至るケースが多いようです。
なお、性格の不一致が原因で離婚を決めた場合・離婚したいと思った場合に「慰謝料が請求できない」ことが多いのは注意が必要です。
特に離婚を決めた内容として近年増えているのが、精神的虐待、つまりモラルハラスメントによる離婚原因です。
昔から精神的虐待自体はありましたが、モラルハラスメントという言葉が定着し始めたのは90年代後半からです。
そのため、自分が受けていることが虐待だと認識できていなかったのが、最近は認識されている点が大きいでしょう。「私が間違っている」「理由は私が悪いからだ」と思って我慢してしまう女性も多いです。
モラハラは、倫理や道徳に反する精神的な暴力や、言葉や態度による嫌がらせです。
モラハラを原因とする離婚を決めた・離婚したいと思ったという夫婦は、証拠を確保することが非常に重要です。
離婚原因ランキング3位は、生活費を渡さないです。
これは女性側が被害を受けやすい原因と言えるでしょう。
生活費を渡さない問題は、要するに「悪意の遺棄」とも捉えられます。
悪意の遺棄は離婚を決めたとき・離婚したいと思ったときだけではなく、別居などでも問題になりがちなので、念頭においておきましょう。
離婚原因ランキング4位は、暴力行為つまりDVです。
特に、自己評価が低かったり、すぐに謝ってしまったり、相手の思った通りに行動してしまう女性などはDVされやすい女性と言えるでしょう。
DVは犯罪にもなる重大な人権侵害です。一度まきこまれると、自分で解決が難しい問題といえるので、DVに関する専門家に相談をすべきです。
DVを原因とする離婚を決めた・離婚したいと思ったとお考えの方は弁護士にも相談すべきでしょう。
離婚原因ランキング5位は、異性関係つまり不倫・不貞行為です。
不倫・不貞行為のニュースが報じられると、ネット上でも一斉非難が浴びせられたりしますが、夫婦間にとって最低の裏切りなので、離婚に発展しやすいと言えます。
不倫・不貞行為の場合は、浮気相手も原因であり、また当事者のため、複雑化しやすいです。
特に離婚理由ランキングの中でもっとも「慰謝料」の問題で大きく揉めるケースが多いでしょう。
離婚原因ランキング6位は、お金の浪費です。
女性は買い物依存症になることが多かったり、リボ払いなどで自己破産してしまうケースもあります。男性は男性でギャンブルや趣味の品に浪費をしてしまうケースが多いです。
金銭感覚は身近なものですが、なかなかお互いの溝を埋めるのが難しい問題と言えるでしょう。
特に借金を多額に抱えてしまっていることが原因の離婚を決めた場合、法律の専門家に相談をしてみましょう。
①性格の不一致
②精神的虐待(モラハラ)
③生活費を渡さない(悪意の遺棄)
④暴力(DV)
⑤異性関係(不倫・不貞行為)
⑥お金の浪費
の順番で、離婚の原因となることが多いです。
法律的な分野、特に財産分与などに関しては、弁護士の意見を参考にしながら、決めていく必要があります。離婚したいと考えたら、まず、弁護士に相談しましょう。
今回は離婚を決めた理由・原因ランキングを紹介しました。妻が夫が離婚したいと思う時の1位は性格の不一致でしたが、それでも全体の2割もいかないので、基本的には家庭ごとに原因はバラバラであると考えるほうが良いでしょう。
モラハラ、不倫、DV、お金の問題を原因とすることでお悩みの方は、離婚に強い弁護士に相談をしてみましょう。