面会交流を子供が拒否!嫌がる子供の意思を尊重すべきか、どうするべきか?

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面会交流とは,子供を養育していない方の親が子供と面会を行うことです。

しかし4歳から中学生ぐらいの精神的に敏感な時期にいる子供たちは、時に面会交流を拒否してしまうことがあります。その際、子供の意思を尊重して相手に会わせないことはできるのでしょうか。

原則として会わせる必要があるか

先ほども申しましたとおり、離婚によって子供と離れて暮らしている親(非監護親)には、子供と交流をする権利があります。

これは、非監護親が持つ親としての子供に会いたいという気持ちを権利にしたものであると同時に、子供が持つ親から愛情を受けられる権利に寄与するものでもあります。

ですから、子供が会いたくないといっている場合にも、子供に親子の交流の大切さを解いて面会交流をするように促し、非監護親に会わせる必要があるのです。

会わせないとどうなるか

もしも子供が拒否した場合に、相手に合わせないとどうなるのでしょう。

子供を養育・監護している親(監護親)は、仮に子供が会いたくないといっていたとしても、それを説得して面会交流を実現させなければ、約束ごとを破ることになります。

この場合、約束ごとを破るような人間は監護親としてふさわしくないとして、裁判所から親権者を変更する決定が出されることもあります。また、離婚する際に面会交流の条件を裁判所で決めていた場合には、非監護親は裁判所に訴えて強制的に面会交流を実現させることができます。

強制的といっても、力づくで会わせるのではなく、監護親に対して面会交流を1回拒むごとにいくら支払うように命令が出されます。監護親の経済力によって命令される金額は異なりますが、1回拒むごとに100万円支払うように命令されたケースもあります。

もし面会交流を拒否したうえで支払い命令にも従わなければ、銀行口座の差し押さえなどを受けます。あくまでも、約束ごとはきちんと守ることが原則ですから、破ってしまえばペナルティが生じることになります。

子供の本当の気持ちは?

子供が非監護親に会いたくないといっている場合、監護親としてはそれが本心からの言葉であるのかについてよく考える必要があります。子供は親をよく見ています。

親が子供をどう思っているのかもよく考えています。自分が非監護親と会うことを、監護親はよく思わないのではないかと考えてしまうこともあるのです。その結果、本当は非監護親に会いたくても会わないほうがよいと考えているケースもあります。

また、子供は非監護親と接する時間が短いのですから、子供から見える非監護親の姿は、監護親が非監護親をどのように思っているかに大きく左右されます。そのため、監護親が非監護親をよく思っていない場合、子供も非監護親をよく思わないようになりがちです。

それが行き過ぎると、非監護親への悪い印象が膨らんで、自分の敵だと思いこむようになってしまいます。そんなときこそ、子供に実際に非監護親と触れ合う機会を与えるべきです。

自分が非監護親に愛されていると感じることができれば精神の健全な成長につながるでしょう。面会交流は、非監護親が持つ子供と会いたいという思いを形にした権利であると同時に、子供が持つ親から愛情を受ける権利を実現するものです。

子供が非監護親をどう思っていても非監護親は子供を愛しています。面会交流は子供に非監護親が自分を愛していることを確認させる機会でもあるのです。

ですから、子供が会いたくないといっている場合でも、よく説得して面会交流を実現させるべきというのが原則となります。

どうしても子供が会おうとしない場合

これまでは原則の話をしてきましたが、原則には例外があります。

面会交流が子供にとって有害になる場合には、例外的に拒むことが可能です。例えば、非監護親が子供を虐待していた場合です。離婚の際に虐待の事実に気づいていれば、そもそも面会交流は認められません。

しかし、監護親の気づかないところで非監護親が子供を虐待していた場合には、面会交流が認められてしまうことがあります。子供は親を心配させまいと隠し事をしたり、自分が怖い目や酷い目にあったことを恥ずかしいと感じたりしがちです。

その結果、自分からは虐待されていることを告白できずに、ただ会いたくないと繰り返すだけになってしまうケースがあります。ですから、どんなに説得しても子供が非監護親に会いたくない場合には、その理由を丁寧に聞き出してあげることが必要です。

虐待などの理由があって会いたくないといっていることがわかれば、面会交流という約束ごとを破棄することができます。

面会交流の調停

面会交流の条件を決めたときから事情が変わっている場合や、そのときには知らなかった事実が後から判明した場合には、裁判所で面会交流の調停をすることができます。

もし離婚した際に裁判所で面会交流の条件を決めていた場合であっても、再度の調停を行うことが可能です。ここで、虐待の事実などの面会交流が子供にとって有害であるという理由が明らかになれば、非監護親がいくら面会交流を希望したとしても、裁判所の判断で面会交流は認めないという審判がなされます。

面会交流は約束ごとですから守ることが原則です。ただし、例外的に子供にとって有害となる場合には、きちんとした手順で破棄すべきです。子供に対してきちんと約束ごとを守る姿を示すことが、監護親の役割であるといえるでしょう。

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