離婚弁護士|無料相談する前に必ずしておくべき準備と5つの注意点

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・離婚しようと考えているけれど、「何を・どのくらい・準備して弁護士に会いに行けばいいのかわからない・・・

上記のようにお考えの方も多いのではないでしょうか?。とりあえず相談なので、「何も持たず相談しに行けばよい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、弁護士への相談は初回からお金がかかることもあるため、できる限り準備して相談にいく方がベターです。その方が、有益なアドバイスが得られます。

そこで今回は、離婚を弁護士に相談する前にすべき準備や相談の際に持っていくべきもの、聞いておくべきことなど、相談前に必ず知っておくべきことをわかりやすくご説明します。

1.弁護士に相談する前に知っておくべき5つの注意点

法律相談をするためにはまず、相談したい内容の整理が大切です。そこで、弁護士に理解してもらいやすい相談前の心得5つをチェックしておきましょう。

1-1.感情論はNG|事実と意見を分ける

離婚を相談する場合、離婚する相手や不倫相手とのトラブルなどなんらかの問題を抱えてご相談に来られるのが一般的です。円満離婚をするために、先に養育費などの将来のことを聞いておきたいという方もいらっしゃいますが、たいていのケースでは、相手方やその親、不倫相手に対し怒りや嫌悪感を抱えて、ご相談に来られます。

相談するときも、ついつい怒りの感情から「不倫が許せないんです」という感情論でお話を始められる方が多いです。しかし、弁護士は的確な法律のアドバイスをするために、事実関係の正確な把握に努めます。もちろん、DVやモラハラなどの被害を受けている場合は、辛い思い出と事実を切り離すことは難しいでしょう。

ですが、あなたにとって今後を有利に動かすために、事実と感情とできるだけわけ、「何がいつ起こったのかという事実」を伝えるようにしてください。

例えば、以下の例を見てみましょう。

具体例

NG例
「夫が浮気していると思います、許せません!ふだんから怪しいと思っていたんですが、やっぱりそうだってことがわかったんです。昔から家事も育児も協力してくれなくて…」

OK例
「夫が浮気をしていることに◯年◯月◯日に気付きました。ラインの見てみると、不倫相手の名前がわかりました。夫は否定していますが、外泊した日とラインの内容を合わせて見てみると、浮気していたことは明らかだと思います。」

NG例からは、「浮気をしていると思った」ことについて相談していますが、「いつ・何が・あやしい」と思ったのかについて話さず、相手への不満や怒りを一緒に話してしまっているのがわかります。OK例は、日時や相手の名前、証拠などに関して言及されています。

事実と感情論が一緒になってしまうと、事実関係を把握するのに時間がかかり、初回の相談時間がすぐ終わってしまいます。気をつけましょう。

1-2.不利な情報も伝える

法律相談をしようと思うと、一般的には「何を伝えたら役に立つかな?」と考えがちです。しかし、何が役に立つかについては弁護士が考えることであり、相談者が考えることではありません。したがって、できる限り正確に事実を伝えるようにしてください。

また多くの相談者が自分にとって有利な情報だけを弁護士に伝えます。他人に自分のプライベートなことを相談するのですから、そうなってしまっても無理はありません。しかし、ご自身で「不利と考えている情報が有利に使える情報だった」というケースもあります。また、事実関係を正確に把握するためには不利な情報も含めて知っておく必要があります。

したがって、自分にとって不利・デメリットと考える情報であっても包み隠さず弁護士にお話するようにしてください。法律問題の解決は、弁護士との信頼関係にかかっています。

1-3.自分のしたい質問は”適切”かどうか見直す

一般的に「相談する」という言葉には、まだ何もきまってないけれど選択するために話すという意味も含まれますよね。友人に離婚の相談をする場合はもちろんそれでよいのですが、弁護士に相談する場合はNGといえます。なぜなら、弁護士には答えづらい質問があるからです。

弁護士に相談に行く前には、ある程度自分の中で決まっていることを相談しにいくようにしましょう。
弁護士がアドバイスできるのは法律問題に関することです。「離婚したほうがいい」という個人の意思決定に関するアドバイスはできません。気持ちの整理や意思が固まっていない段階で相談しても有益な情報は得られないでしょう。

以下、NG例とOK例を参考にしてください。

具体例

NG例
「不倫中ですがバレたら離婚されますか?離婚時に不利になるのでしょうか」
「旦那は好きだが姑との仲が最悪なんです。離婚したほうが良いですか?」

OK例
「離婚調停を起こされました。離婚したくないのですが、弁護士に依頼すれば解決可能でしょう
か?」
「提示された慰謝料が少ないので増額したいです。○○のような状況ですが、弁護士に依頼すれば養育費・慰謝料は増額可能でしょうか?」

NG例では、まだ起きていない事実についての相談であったり、自分の意思が固まっていない相談であったりするのがわかります。他方、OK例では、解決可能か、具体策を聞いており、自分が今後どうしたいのかを決断しつつその内容を整理しての相談に来ているのがわかります。

1-4.必ず本人が相談する

友人や親族、子どもが離婚問題に直面しているとき、周囲は心配になりますよね。できることなら、サポートしてあげたいと考えるのは、優しさや思いやりの表れだと思います。

しかし、弁護士に相談する場合は、必ず本人からの相談が必須です。

離婚相談に関しては、特に周囲から相談されるケースが比較的多いのですが、本人でないとわからないことが多く、有益な法律相談をご提供できません。

心配する気持ちは理解できますが、その場合は本人を説得してご本人と一緒にご来所していただくほうが良いでしょう。

1-5. 電話・メール相談の使い方|法律で解決できるかの確認

最近では、LINEや電話、メールでの相談を受け付けている法律事務所をも多くあります。会いに行く手間が省けるため、相談者にとって便利ですよね。しかし、便利である一方で、デメリットもあります。

基本的に、離婚問題は弁護士と相談者が一緒になって解決していくものです。

そのため、弁護士と依頼者がなんどもやりとりを重ねる必要があり、電話やメールだけでは解決できません。初回の相談のみは電話やメールというケースもありますが、これは自分の悩みが法律問題なのか判別できない場合や面談予約のために利用するものだと考えてください。

また、雑誌やテレビの法律相談と、実際の法律相談は大きく異なります。

一度の相談で解決することはなく、しっかり時間をかけて、事実関係をしっかり把握しながら、最適な方法を検討します。インターネットでも情報は手に入りますが、事実に当てはめる際に誤ってしまうことも多いので、ネットで得た情報を確認するだけのために質問するのは止めましょう。

以上が、法律相談前に確認しておくべき心得5つです。ご自身で意思を固めた上で、感情論ではなく、有利な事実も不利な事実も正直に話し、弁護士一緒に問題を解決していく姿勢が大切です。

2.弁護士に伝えるべき自分の情報や資料

次に、法律事務所に持っていくべき情報や資料についてご説明します。

2-1.離婚相談で整理しておくべき内容

離婚相談前に、できる限りご自身で整理しておいて欲しい内容があります。具体的には、以下のような情報です。

・不仲の「原因」
・離婚したい「理由」
・子供の人数、年齢、所在を把握しておく
・何に合意済みで、何に納得できないのかを確認

離婚を決断したなら、なぜ離婚を決断したのかその理由と原因をメモなどで整理してみましょう。

「価値観の違い」「不倫」「暴力(身体的・経済的を含む)」など箇条書きで記載した上で詳しく記載していくと良いでしょう。

また、養育費や親権、監護権に関することを確認するため、子どもたちの情報もメモしておきます。最後に、「何でもめているのか」を整理しておくことも重要です。「離婚」はお互い納得しているけれど、「親権」でもめているなどは一般的ですが、「離婚」「養育費」「親権」は OKだが、住宅ローンや慰謝料の金額でもめているというケースもあります。

離婚相談の内容は複雑なケースも多いので、メモなどにまとめておくと相談の役に立ちます。

2-2.持っていくべき証拠や資料

離婚相談では、何を相談するのかによって持っていくべき資料が異なります。以下を参考にして、証拠や資料などの持ち物を検討してみましょう。

《離婚相談に共通する資料》
・時系列上に記載した結婚〜現在までの経過(表)
・離婚理由・原因・子どもに関する事実
・合意できている点とそうでない点を書いたメモ

《相談内容別の資料・証拠》
・不倫問題を相談する場合:不貞行為の証拠・暴力の証拠
└(ex. 写真や診断書、暴力の際の音声)
・財産分与問題を相談する場合:預貯金、収入、所有不動産、株式、生命保険やローンの有無が分かる資料
└(ex. 通帳、源泉徴収票、登記事項証明書、返済予定表、契約書など)
・養育費問題を相談する場合:年収が分かる書類
└(ex. 源泉徴収票など)
・親権を相談する場合:監護の実績を示すもの
└(ex. 母子手帳、育児日記、写真など)
・モラハラを相談する場合:暴言内容等を示したもの
└(ex. 日付と出来事や言動のメモ、録音や写真)

以上が、法律相談の際に持っていくべき資料や証拠です。

離婚相談に共通する資料については、紙で整理することで、頭の中も整理され説明しやすくなる効果もあるのでぜひ一度ご自身で整理してみてください。

2-3.その他の注意事項|その他の持ち物、服装

弁護士事務所への相談日には、以下のことを気をつけましょう。

・予約をとる
・当日の服装はなんでもOK
・用意した資料、メモを必ず持って行く
・相談を記録するためにメモ帳を持っていく

弁護士事務所に相談に行く場合は、必ず予約をとるようにしましょう。いきなり行っても、別の日に予約を促されます。

また、服装は基本的にカジュアルでOKです。裁判所へ行くわけではないので、いつも通りで大丈夫です。そして、用意した資料は忘れずに持って行ってください。

最後に、相談時は弁護士との話の内容をもれなく記録するようにしましょう。

3.はじめての法律相談で弁護士に聞くべきこと

次に、法律相談の際に、相談者が聞いておくべきこと、質問すべきこと、をご説明します。

3-1.弁護士費用はどれくらいになるのか

弁護士に相談するとき、一番の不安といっても過言ではないのが「どのくらいの費用がかかるか」ではないでしょうか?

このような不安はできる限り初回で解決しておくべきです。したがって、自分の相談したい問題について話を終えたら、この案件でいくらくらいの費用がかかるのかについて質問をしましょう。

基本的には、弁護士側から費用に関する説明を受けることになると思いますが、説明がない場合には自分から聞く必要があります。

費用に関しては、どのような案件なのか二よって値段が異なります。同じ離婚でも、慰謝料請求をするのか、裁判を起こすのかなどによって費用は変わります。

初回で正確な見積もりは難しいかもしれませんが、大枠の費用だけでも聞いておくことで安心できます。

3-2.そもそも離婚できるのか、親権は得られるのか

「離婚したい」と夫婦どちらかが考えていても、他方は「離婚したくない」を考えているケースはたくさんあります。離婚は基本的には、両者の合意がない限りできません。合意が最後まで得られない場合は、裁判をすることになってしまうこともあるのです。

そのため、離婚の意思に相違がある場合は、ご自身の状況を説明し「離婚できそうなのか」を聞いておくべきです。また、親権に関することも同様です。

現在の状況では親権が得られそうなのか、しっかりと聞いておきましょう。

最終的に裁判になった場合、離婚できる可能性はどれくらいあるのか、勝つためにどんな対策を講じておく必要があるのかを聞いておくことで、ご自身の希望に沿わない結果になることを極力防ぐことができます。

そもそも離婚が認められそうにない・親権を得るのが難しいケースもあるため、夫婦で合意に至っていない事項がある場合は、必ず確認しておきましょう。

3-3.慰謝料、養育費、離婚後のお金の話

また、離婚には今後のお金の話が付き物です。慰謝料や養育費、離婚後に得られるお金のことなど、できるだけ細かく聞いておくようにしましょう。

慰謝料や養育費なら「どれくらいの額を要求できそうか」というお話です。支払う側の収入や資産なども含めて話し合うことになるため、収入に関する資料を持っていくことも必要です。

初回の相談だけではすべて伝えきれないことも多いので、一般的にはどれくらいが相場なのかという聞き方をしても良いでしょう。

また、これら以外でも、財産分与や年金分割、ローンの返済はどうしたら良いのかなどお金に関することで聞いておくべきことはたくさんあります。

離婚後、ご自身にいくらお金が残るのかということを中心に質問すれば、参考になる回答が得やすいでしょう。

3-4.今後離婚に向けてどう対応すべきか

離婚に関するご自身の情報や費用、今後受け取れるお金の話などができたら、ご自身が今後どのような対応すべきかも聞いておきましょう。

離婚の相談内容によって、相談者が今後すべきことは変わってきます。

不倫慰謝料を請求したいけれど、現状では証拠が弱いというケースでは、「証拠を集めること」を指示されるでしょう。
他方、親権を得たい場合なら、経済的に子どもたちを養っていけることを証明するために、「就職すること」を提案されるかもしれません。

実際の状況を聞いてみないと、何をすべきかはわかりません。個別ケースによって異なるため、「有利に離婚するため/親権を得るため/慰謝料をしっかりともらうため/に私にできることはなんですか?」と具体策を聞いてみるようにしましょう。

以上が、法律相談の際に聞くべき内容です。すべて質問する時間はないかもしれませんが、今後の準備のためにもできる限り整理して多くの情報を得るようにしましょう。

4.弁護士への法律相談の時間・費用・日時

最後に、法律相談の時間・費用相場・日時についてご説明します。

4-1.費用相場はどれくらい?|無料から5000円程度

実際に事件解決のための依頼をする前でも、費用がかかるため、どのくらいなのか知っておきたいですよね。

法律相談の費用相場としては、1回0〜5000円程度の法律事務所が多いでしょう。時間に関しては30 分〜1時間で設定されています。

初回から有料の事務所は、「お金を払っても相談したい」という相談者の本気度を見たいという意図があり、ある程度意思を固めてきてほしいことの表れでもあります。その分、具体的なアドバイスも受けられやすいといえるかもしれません。

他方、初回相談無料の法律事務所も数多くあります。無料の事務所は集客するために初回無料としており、この場合は2回目以降の相談料を10000円と設定しているケースや初回の時間を短く設定しているケースもあります。事前にホームページなどをしっかりとチェックしてください。

4-2.土日や夜など、自分の都合に合わせて相談できるのか?

お仕事や育児が忙しいという方は、平日の昼間に相談に行くことはハードルが高いこともあるでしょう。

相談日時に関しては、予約の際に聞いてみましょう。基本的には、法律事務所は午後6時で法律相談を終了することが多いです。しかし最近では、土日や平日の夜などでも相談にのってくれる事務所も増えてきているため、ご都合の良い時間に合わせてくれる可能性も多いにあります。

土日や夜でも相談をやっているかは、ホームページで確認できますし、どうしても相談したい事務所がある場合は、電話で確認しても良いでしょう。

相談前にできることをお伝えしましたが、「弁護士に相談前は大変だな…」と捉えた方もいらっしゃるかもしれません。確かに整理すべきことは多いですが、離婚に対して本格的に動きだすと、やるべきことはもっと増えてきます。離婚の話が進むにつれ、お金の話や親権などで精神的負担も大きくなりがちですので、できる限り早めに気持ちの整理しておくことが大切です。

整理をはじめて、「自分だけではわからない」ことが出てきたら、そのときは弁護士に相談すべきです。一緒に、将来への一歩を踏み出しましょう。

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