離婚に踏み切るタイミングはいつがベスト?|子なし・子ありの場合

★ お気に入りに追加

長い時間を共にしたパートナーとの離婚を決めるということは、人生のなかで大きな決断となります。

そんな大きな決断だからこそ、適切なタイミングを見極めることが大切です。

今回は離婚をするにはどのようなタイミングがベストなのか?子供がいない場合・いる場合それぞれについて、具体例を挙げながら考えていきます。

離婚に踏み切るタイミング・きっかけ

離婚したいという告白、決断を出すまでには、小さな不満や不安・怒りなどの負の感情が、長い期間をかけて積もり積もってきていることがほとんどです。

しかし、仮にご自身のなかで「離婚したい」という意思が固まったとしても、離婚を相手に切り出すにはタイミングやきっかけを見極めなくてはなりません。

では、どのようなタイミングが離婚を切り出す告白をするにはベストなのでしょうか?

お互いが冷静になった時に切り出す

離婚を切り出すタイミングとして最も重要な条件の1つが、夫婦両者が冷静になっている時ということです。

夫婦2人で成り立っている結婚生活に終止符を打つうえで、夫・妻のどちらか1人でも感情的になってしまっていると、話が関係のない方向に逸れてしまったり、収拾がつかなくなってしまいます。

さらに、離婚後も後悔のない人生を送れるようにするためにも、お互いに心境をストレートに言える状況をつくりだすことが大切です。

もちろん自分の言いたいことだけではなく、パートナーの言い分もしっかり聞く姿勢を持つことも忘れないようにしましょう。

お互いに冷静な状態における離婚を切り出し方の具体例をご紹介します。

「〜だったから、こういう状態になってしまった。」
「しかし、私の考えは○○であるから、離婚をしたいと決断した。」
「考えを聞かせてほしい。」

このように、事実と現状・自分自身の気持ちを客観的・冷静に言える状態が好ましいです。

必ず離婚までの猶予期間を持ってから切り出す

離婚をすると、夫婦ともに生活ががらっと変化します。

日々の生活に関してももちろんですが、経済的な面に関しても変化は免れません。

本当に離婚するのにベストと考えるタイミングやきっかけから、半年〜1年レベルで準備期間を持って離婚を切り出すことをオススメします。

具体例

・9月に離婚したい→3月よりも前に離婚を切り出す

離婚の法律知識を得てから切り出す

ご自身の離婚したいという気持ちがどんなに固いものであっても、相手側が離婚を受け入れない場合や離婚条件を飲まない場合もあります。

その場合は離婚争いが長期化し、離婚調停や裁判にもつれ込むこともあります。

・離婚調停・裁判について
・離婚条件について
・慰謝料・養育費について
・ひとり親家庭が受け取れる助成金や手当について

など、離婚に関する法律知識を十分学んだうえで、離婚を切り出したほうが懸命です。

とはいえ、離婚に関する知識をどうやって得ればいいのかわからない…という場合には、まずは法律の専門家に「相手にはまだ離婚の話を切り出していないが、離婚を考えている」という旨を伝えるようにしましょう。

離婚を切り出す前に持っておかなくてはならない知識や、準備が必要なものなどを知識と経験の豊富なプロから教えてもらうことで、スムーズに離婚を進めることができます。

証拠を集めてから切り出す

離婚後の経済面での争いで不利にならないためにも、離婚の話を切り出す前に、ある程度の証拠を集めておくようにしましょう。

集めておくべき具体的な証拠としては、

・相手側の財産
・慰謝料獲得のための証拠集め
・結婚から現在まで、時系列で書いた表などの作成

などを挙げることができます。

離婚を切り出されたことで相手が財産を隠そうとするのを防ぐため、離婚の話をする前に、財産を把握しておくようにしましょう。

また、離婚を決断するに至った浪費癖・DV・モラハラの録音や告白日記などの記録は、慰謝料獲得のための重要な証拠となります。

子供のために必要な準備をしてから切り出す

夫婦の間に子供がいる子連れの場合には、離婚は夫婦2人だけのものではありません。

子供を守るためにも、離婚を切り出す前にしっかりとした準備が必要です。

・源泉徴収など年収がわかるもの
└養育費獲得のために必要となります。
・監護の実績(母子手帳、育児日記、写真など)
└親権獲得のため必要となります。

そのほか相手側も親権を主張する可能性が高い場合は特に、子供の連れ去りをあらかじめ防止しておくことも重要な準備の1つです。

離婚後の生活基盤の準備をしてから切り出す

今まで夫の収入のみで生計を立ててきている場合は特に、離婚後の生活基盤をしっかりと立ててから離婚を切り出すことが大切です。

特に子供がいて親権を獲得したい場合には、子供を守り育てることができるだけの基盤が必要となります。

あらかじめ、生活を維持できるだけの収入を得るための資格取得や勉強をしておくようにしましょう。

さらに離婚後には経済的な負担ももちろん大きくなりますが、今まで専業主婦をしてきた場合、離婚後急に仕事をし出すとなると、体力的に負担が倍増してしまいます。

離婚の話を始める前に、短時間のアルバイトやパートなどで少しずつ身体を慣らしておくことをオススメします。

また、もしも転職を考えている場合には、転職よりも離婚を先にした方が良いでしょう。
離婚が成立するまでにはどうしても仕事も休まなくてはならない日も出てきてしまいますが、転職後すぐには休みが取りにくく、離婚がスムーズに進まない場合もあります。

定年退職まで待ってから切り出す

まだ定年退職とは程遠い若い年代の方が離婚を考えている場合は別ですが、もしもご主人が定年退職まであともう少しという方が熟年離婚を考えている場合には、定年退職まで待つというのも1つの手段です。

老後資金として必要なものと見なされ、退職金を財産分与できる可能性があります。

さらに熟年離婚の場合には、 非常に長い期間人生を共にしてきたパートナーと別の生活をすることとなります。

離婚後、精神的に不安定になってしまわないよう、1人でも退屈することのないような趣味や生きがいを探しておくようにしましょう。

子持ちの場合の離婚のタイミング

子どもがいない場合は、夫・妻にとってベストなタイミングで離婚をすれば良いのですが、夫婦の間に子供がいる場合、つまり子持ちの場合は、子どもの年齢を考慮して告白する必要があります。

幼児期の場合のタイミング|0歳〜4歳まで

赤ちゃんや幼児期の記憶は、成長とともに薄れていくことが多く、子どもが大きくなってから離婚するよりも悪影響が出づらいと言えます。

もしも入念な準備をしたうえで離婚できる土台が整えば、幼稚園の入園前をきっかけに離婚したほうが良いでしょう。

ただし、離婚は精神的にも体力的も大きな負担があるものです。

そのため出産直前の場合の子持ち夫婦の場合は、母体や赤ちゃんへの影響を考えると、産後しばらく経過してからのほうが良いかもしれません。

小学生以上の場合のタイミング

子どもが小学生以上の場合には、小学校の転校手続きをする必要が出てくる可能性もあります。
転校する場合には、1ヶ月前には担任へ連絡する方が良いでしょう。

また子どもの学校生活にも配慮してあげなくてはなりませんので、学年が変わる前の3月、長期休みが終わる前をきっかけに8月の離婚が1番子どもにとって負担が少ないといえます。

もしも子どもが受験を控えている場合は、受験が無事に終わってからにしたほうが良いでしょう。

受験期には子どもの精神状況が不安定なことも多く、両親の離婚により精神的な負担がさらに大きくなってしまう可能性が高いです。

もちろん受験生でなくても、両親の離婚は子どもにとっても少なからずストレスになります。
小学校以上の思春期の子どもの場合には特に、できる限り負担にならないようなタイミングを見計らって離婚をすることが大切です。

子どもの人数が複数の場合のタイミング

離婚の時期を子供の年齢に配慮して決めるとはいえ、子どもが複数いる場合にはどのようにしたら良いのでしょうか?

できれば子どもみんなのタイミングが合えば1番良いのですが、それもなかなか難しいものです。

親から見て性格的に1番敏感な子供や、年齢的に1番多感な子どもに合わせるほかないでしょう。

その場合には、くれぐれも他の子どもの精神的なケアを怠らないようにしてください。

DV・モラハラ被害を受けている場合のタイミング

もしも配偶者が子どもに対して暴言・暴力をしていたり、身体や心を傷つけているような場合には、タイミングよりも子どもを守ることを優先し、できる限り早めに動くようにしましょう。

離婚が成立する前に、子どもだけでも安全な場所に移動させることも考えることが大切です。

離婚を子どもに”伝える”適切なタイミング

今まで離婚の話を相手に切り出すにはタイミングが必要だとお伝えしてきました。

しかし相手が子どもの場合、どのようなタイミングで伝えたとしても、両親の離婚は子供にとって大きなショックであることに変わりはありません。

子どもに離婚を伝えるには、タイミングよりもむしろ、

・嘘をつかないこと
・誠実に伝えること
・夫・妻の悪口を言わないこと
・できれば夫婦でいっしょに説明する

などを守ることを優先するようにしましょう。夫婦が離婚しても、子供にとってはたった1人の親だということを忘れないようにすることが肝要です。

離婚届の提出するタイミングは?

お互いに離婚の合意ができた時点で、すぐにでも離婚届を渡して提出してしまおうとする方が多くいらっしゃいます。

しかし、お互いに合意が出来てもすぐには離婚届を提出しないでください。

「離婚する」ということに対してお互い合意したとしても、離婚届を提出する前に、必ず離婚条件を決めておくことが大切です。
離婚届の提出後に今後の話し合いをすることも制度的には可能ですが、離婚後に決めるのではリスクが大きすぎます。

このとき、離婚条件は「離婚公正証書」などの書面に残すことで、離婚後のトラブルを避けることができます。

無事に離婚条件についてもお互いに納得し、書面に残した後、初めて離婚届を渡して提出するということが、離婚をする大原則だということを忘れないでください。

お互いこれから別の人生を歩んでいくことを決めた時点で、早く離婚届を出してしまおうと焦ってしまいがちですが、全ての話し合いや手続きが終わり、分かれる直前に提出するほうが良いでしょう。

本サイトでも、離婚協議書のサンプルを作ることができます。下記のページを合わせてご参考ください。

まとめ|希望するタイミングで離婚することは難しい場合も

今回は、スムーズに離婚を進めるために適切なタイミングと注意点を子なし・子ありの場合について分けてご紹介しました。
子どもがいる場合には特に、子どもの年齢も考慮しなくてはなりませんし、離婚の決断と話し合いにはタイミングが大きなポイントとなります。

しかし、相手側の主張やその他様々な状況によって希望するタイミングで離婚することが難しくなってしまう場合も多々あります。

特に夫婦間の話し合いだけで離婚条件がまとまらない場合には、離婚調停・裁判が長期化してしまい、離婚の成立するタイミングが掴めなくなってしまうこともあります。

できる限りスムーズに離婚を進め、ご自身の今後の生活や子どもの人生にも影響を与えないようにするためにも、正しい専門知識と経験を持つ弁護士に相談することをオススメします。

この記事が役に立ったらシェアしてください!