旦那のモラハラの原因はアスペルガーか?尊大型アスペルガー?
- 旦那がアスペルガーだから、モラハラをするの?!
夫のモラルハラスメント(モラハラ)に苦しんでいる妻の中には夫が何らかの精神的な問題を抱えているのではないかと疑う方もいます。
特にインターネット上では、コミュニケーションに違和感がある場合、軽率にアスペルガー症候群(アスペ)とレッテルを貼る文化が見られます。
このため、モラハラを行う夫の行動に極めて大きな違和感を感じた妻が、夫をアスペルガー症候群ではないかと疑うことは理解できます。
しかし、旦那のモラルハラスメントがアスペルガー症候群によるものと断定することはできません。今回は、夫のモラハラがアスペルガー症候群に関連しているかどうか、そして「尊大型アスペルガー」とは何かについて説明します。
目次
アスペルガー症候群とは
アスペルガー症候群は、発達障害の一種で、知的遅れや言語障害がない自閉症の一形態とも言えます。
コミュニケーションに苦手さを持ち、特定の事柄に対して強い興味やこだわりを示すことが一般的で、これらの特徴が発達障害の範疇に含まれます。例えば以下のような特徴が類型として挙げられるでしょう。
- 顔の表情の読み取りが難しい。例えば、相手が怒っている、悲しんでいる、喜んでいるといった感情が顔の表情だけでなく、体の姿勢や動きからも読み取るのが難しい場合があり
- 皮肉や暗黙の了解、間接的なヒントといった、直接的でないコミュニケーションの意図を理解するのが難しいことがあり。
- 会話の中でいつ話すべきか、いつ黙るべきかといったタイミングを見極めるのが難しい。
- 特定の分野に深い興味や強いこだわりを示し、平均的な知能以上を持つことがある。
以上のように、アスペルガー症候群は、その症状の現れ方や程度によって個々に異なるものと理解されています。
アスペルガーとモラハラの違い
上記のように、アスペルガーの特徴はモラハラ夫の特徴と似ているとも感じたかもしれません。しかし、違いも大きい点に着目をすべきと言えるでしょう。
対人関係の影響
アスペルガー症候群の人は、他者との関係を築くことに苦労するかもしれません。
しかし、モラハラ夫は、他者との関係を築くことについて難しくないケースも多いです。
また、モラハラ夫には、以下のような特徴があります。
- 相手を支配したり、自分の意のままに操ろうとする
- 相手を侮辱したり、自尊心を傷つけたりする行動が見られる。
- 相手を不安定にさせることで、上手に関係をコントロールしようとする。
- 他人との関係を築くのに特に難しさはなく、表面的には魅力的で説得力がある場合が多い。
以上のように、典型的なアスペルガーとは似ても似つかないケースも多いです。
尊大型アスペルガーとモラハラ
アスペルガーの種類
ただし、アスペルガーには種類があり、一般的には以下のように分類ができるようです。
- 受動型:他人に対して従順で、自分の意見や感情を表現することが少ない。
- 積極奇異型:積極的に他者と関わろうとするが、その方法が一般的な社会規範から逸脱していることがある。他人に対して強引なアプローチをすることがあり、適切な社会的距離を取るのが難しい。
- 孤立型:他者とのコミュニケーションや交流にほとんど興味を示さない。社会的な状況や集団活動から距離を取りがち。
- 大仰型:自分の感情や行動を大げさに表現する傾向がある。社会的な状況において、注目を集めようとする行動を取ることがある。
- 尊大型:自己中心的で支配的な態度を取ることがある。他者の意見や感情を軽視し、自己の意見や要求を優先する。
大仰型と尊大型は、ASDの基本的な特性に追加の特徴が組み合わさった形態と考えられます。これらは、ASDの典型的な症状に他の要因が複合的に作用して現れるタイプです。
モラハラ夫は尊大型アスペルガー?
尊大型アスペルガーは、積極奇異型ASDに自己愛性パーソナリティ障害の要素もある人々を指します。
上記にも特徴を記載しましたが、以下に再度提示します。
- 他者を見下し、自分の価値観を絶対とする
- 自己主張を強く表現し、高圧的な態度を取る
- 他者に対して強い圧力をかけ、自分の意に沿わない時には怒りを示す
自分の価値観から外れるものに対して批判的で、容易に非難することがあります。
モラハラが自己愛性パーソナリティ障害か尊大型アスペルガーか即時の判断は難しい
上記の説明により、モラハラを行う夫が尊大型アスペルガーの特徴に類似していることが理解できますが、これらは同一ではありません。
また、自己愛性パーソナリティ障害の可能性も考慮に入れるべきです。
こうした状況の正確な評価は専門家のみが行えるため、問題の解決や適切な対応を求める場合は、専門家に相談することが重要です。
まとめ
アスペルガー症候群とモラハラの違いを見極めることは非常に重要です。
このような人物には、毅然とした対応が必要になります。自分の尊厳を守りつつ、はっきりと問題行動を指摘し、関係性の改善を求めていく必要があります。時には法的措置も検討しなければならない場合もあるでしょう。
つまり、アスペルガーの人とモラハラ夫に対しては、対応が求められるのです。両者の特徴を理解し、見極めましょう。