喧嘩した夫・妻と仲直りしたい…どうすれば夫婦喧嘩ですれ違わない?

昔から、喧嘩をするほど仲がいいとも言われていますが、実際に夫婦喧嘩をすると体力や精神力を使いますよね。
さらに仲直りのタイミングを逃してしまうと、長期化してさらに解決方法がわからなくなることもあります。
中には、
「どうやって仲直りしたらいいのかわからない」
「仲直りをしようと思っても、よけいこじれてしまう」
という夫婦もいるでしょう。
そこで、どうすれば夫婦喧嘩を長期化せずに過ごせるのか、喧嘩のきっかけや、仲直りのポイントなどについてお伝えします。。
仲直りの方法を間違えると、最悪は離婚といったことも考えられるので、ぜひ参考にしてください。
目次
夫・妻といるとなんで喧嘩してしまうの?きっかけは?
夫婦喧嘩は誰にでもある経験です。
夫婦喧嘩にはさまざまな理由がありますが、思い返せばいつも同じようなことで腹を立て、喧嘩になっていませんか?
どうしていつも夫婦喧嘩をしてしまうのか、喧嘩の原因やきっかけを知ることで、お互いを見つめ直すチャンスになります。
まずは、夫婦喧嘩のよくある原因を考えてみましょう。
お金の亊で喧嘩
お金は生活の糧です。
そのため、金銭感覚も喧嘩のきっかけになることは多くあります。
例えば、節約を心がけて1円でも安く食材を購入しようと頑張っているのに、まったく協力してくれないとなると、「こんなに努力しているのに!」と腹を立てる方は多いでしょう。
また、夫や妻に内緒で勝手に高額なものを購入されると、「どうして相談もなく買うの?」と喧嘩になるケースもあります。
日々の生活が金銭的にきついと感じているときに、勝手に高額商品を購入したり、節約に協力的ではない夫や妻に不満を持ち、喧嘩になってしまうことはよくあるのです。
夫婦で使うお金だからこそ、同じ方向を向いてほしいという気持ちから喧嘩になってしまうのでしょう。
育児・家事分担で喧嘩
共働き世帯が多い中、子供の育児や家事の分担について喧嘩になる夫婦も珍しくありません。
夫と妻の言い分は異なり、相手に対して感じていることも違うため、意見の食い違いや不満が起こり夫婦喧嘩になりやすいのです。
そこで、夫と妻、それぞれの立場での喧嘩になる不満要素を見ていきましょう。
妻は、夫が何もしてくれないと感じるときに不満を持ちやすい
妻の不満としては、次の4つのようなものがあります。
- 育児や家事を全て私がするものと思っている
- 外では育メンを気取るが、家では全然しない
- おむつ替えや子供が泣いていると、すぐに私に押し付ける
- 帰宅が遅く、子供について相談したくてもできない
夫から見て、ドキッとする不満もあるのではないでしょうか。
男性として、共働きであっても家事や育児は女性がするものと思い込んでいる方は多いです。中には、帰宅時間が遅いから何もできないのは仕方ないと思っている方も多いでしょう。
そのため、仕事の上に家事と育児をしなくてはいけない妻は疲労し、不満が蓄積された結果、喧嘩になるケースは少なくありません。
夫は、家事や育児をしても何かと文句を言われることに不満をもちやすい
夫からの不満としては次のような3つがあります。
- 手抜き料理が増えた
- ゆっくり休みたくても休ませてくれない
- 何かを手伝っても、すぐに文句を言われる
夫が家事や育児をしたとき、「どうしてちゃんとできないの?」「普通、こうやるでしょ」など批判的な言葉をかけていませんか?
やはり、せっかくやった家事に対し、いつも批判的に文句を言われてしまっては、やる気がそがれるというものです。
人には得手不得手があるため、もし夫が自分の理想通りの家事をこなせないようであれば、一緒にやって教えるなどといったことも必要ですよ。
生活態度を改善してくれないことで喧嘩
どんなに気の合う夫婦といっても、育ってきた環境が違うため、生活態度や価値観は異なり全てが一致して、不満ひとつないという夫婦は稀でしょう。
次のような大きなことから小さなことまで、生活態度の違いに不満が蓄積され、夫婦喧嘩の引き金になってしまいやすいのです。
- いつも私のコップを使うのをやめてほしい
- トイレは座ってしてと言っているのに、座ってしてくれない
- 部屋の電気をつけっぱなし
- 夜更かしして、朝起きてこない
- 脱いだら脱ぎっぱなし、出したら出しっぱなし
他人から見ると何気ない些細な不満でも、一緒に生活をしていると蓄積されて大きな不満になることがあります。
生活態度や感覚のズレは、どうしても避けられない部分でもありますが、同時に我慢できずに夫婦喧嘩になりやすい原因となるのです。
言葉遣い
言葉や言い回しも、夫婦喧嘩の大きな原因になります。
例えば、話せば不満や不平しか言わない夫や妻に対して、一緒にいても楽しくない、気が滅入るといったこともよくあります。
また、会話をしても皮肉や嫌味と感じ取れるような言い回しをされては、気分も悪くなるため会話自体をしたいとは思わないでしょう。
中には、ただ愚痴を聞いてほしくて話をしているのに、正論でかえってきてイライラとして喧嘩になってしまうというケースもあります。
普段は全く気にならない言葉であっても、受け取り手の心境や考え方によって夫婦喧嘩の引き金になります。
そのため、言葉遣いは喧嘩の原因としても頻繁に上位に登場します。
夫婦喧嘩の解決法、間違えていませんか?
高ぶった感情が落ち着いてくると、「なんで喧嘩をしてしまったんだろう」と反省する人は多いでしょう。
しかし、なんとか解決しようと動いていても、思った通りに仲直りができないといった経験がある方はいますよね。
実は、その解決方法が間違っている可能性があります。
よくある解決方法が、実は場合によって逆効果になってしまうことがあるので、ご紹介していきましょう。
特別なプレゼントは逆効果?
夫が妻に使う解決方法でよく耳にするのが、プレゼントです。
妻が怒っている場合、夫としても「自分も悪かった」といったうしろめたさから、プレゼントでご機嫌伺いをする人は多くいます。
仕事帰りにいつもは買わないスイーツを買って帰る、何か妻が好きなものをプレゼントするといった方法で、仲直りのタイミングをはかる方もいるでしょう。
もちろん、相手は仲直りしたいといった意思をくみ取って、素直に喜ぶという場合もあります。
しかし、「いつもプレゼントを買ってくればいいと思っているのね」と、感情を逆なでしてしまうこともあります。
物質的なプレゼントを渡すよりも、手間をかけて手料理を作るなど普段とは違う態度を見せた方が、仲直りの方法としてはおすすめです。
冷却期間をとるのは逆効果?
喧嘩をしていても埒が明かない、お互いに暴言だけを吐いてしまい、解決にならないといったこともあるでしょう。
そこで、お互いに冷却期間を置くことで、解決をしようとする人もいます。
喧嘩では冷却期間を置いて、お互いに冷静になることは、解決方法としては間違いではありません。
しかし、相手の性格が内向的なタイプの場合、冷却期間の間にふつふつと怒りを内に秘めてしまいやすい傾向があります。
冷静になって仲直りをするための期間が、かえって喧嘩の火種になり収まりのつかない状態になる可能性があるので注意しましょう。
そのため、いくら冷却期間としていても完全に会話をしないのではなく、意識して軽い会話やあいさつ程度の会話をするのが得策です。
正論を言う
喧嘩は、元をたどれば「自分の言っていることがいかに正しいか」の主張のし合いです。
そのため、喧嘩をしている最中は、お互いに正論を言って相手を責めます。
しかし、喧嘩が終盤になりお互いに冷静を取り戻しつつあるとき、無理に正論をかざしてしまえばまた再燃してしまうケースが多いのです。
特に、喧嘩をしたあとはお互いに感情が爆発しやすく、ちょっとしたことでまた喧嘩が始まるということもよくありますよね。
正論は、時に人を腹立たせる要素になります。
せっかく収まってきた夫婦喧嘩も、「なんですぐ無視するの?無視して解決するわけ?子供と同じね」などといったように、余計な正論を加えてしまっては、仲直りできるものもできなくなります。
喧嘩の後は、多少の不満があっても飲み込むところはぐっと飲み込み、もう相手を責めるのはやめて会話の焦点を解決策にあてるようにしましょう。
禁句を言う
いくら夫婦喧嘩をしている最中でも、言ってはいけない言葉があります。
例えば、「謝らないと離婚する」など、言った本人としては切り札のように使ったつもりでも、相手にとっては許しがたい禁句であることがあります。
その結果、言った側としては「離婚は嫌だから仲直りしよう」と相手が折れると予想していたとしても、「わかった、もういいよ」と本当に離婚になってしまうケースもあるのです。
また、相手をひどく傷つける言葉も同じです。
一緒に生活をしているからこそ、相手は何を言われたら一番傷つくのか、ある程度は分かるはずです。
あまりに腹が立ったからといった理由で、相手を攻撃するかのように言葉にしてしまうと、関係を修復するのが難しくなります。
夫婦喧嘩にも最低限のルールがあります。
解決したいからと言って、そのルールを破ってしまうと仲直りも難しくなるので、相手を試すような言葉を使うのはやめましょう。
夫婦喧嘩で仲直りする4つのポイント
喧嘩はこじらせればこじらせるほど、解決策が見いだせないということはよくあります。
「仲直りしようとしても、うまくいかない」「仲直りのタイミングがつかめない」といった方も多いですよね。
そこで、夫婦喧嘩をした場合の仲直りのポイントを4つご紹介しましょう。
ポイントをおさえておくと、今までに比べてぐっとラクに仲直りをすることができますよ。
心境をストレートに表現する
喧嘩をしているときは、「○○だからお前が悪い」などとういったようにどうしても相手を攻撃しがちです。
その結果、心にもないことを言ってしまったり、相手の気持ちを配慮せずに言葉をぶつけてしまうといったことはよくあるでしょう。
喧嘩をスムーズに解決したいと思ったら、まずは自分からストレートに気持ちを伝えましょう。
- 仲直りしたいと思っているから、解決できるように話し合おう
- ○○といったことは言い過ぎだった、本当にごめん
- 自分としては、○○してほしいのだけど、意見を教えてほしい
などといったように、素直に伝えることが大切です。
また、喧嘩中であっても不必要に相手を傷つける言葉を言ってしまった場合、自覚ある部分に関しては特に謝るようにしましょう。
喧嘩をしているときに素直になるのは難しいですが、自分から素直になることで相手の心を開くことができますよ。
他愛もない会話が大切
喧嘩をしてしまったあと、冷却期間を置いているとき、会話を全くしないというのは、夫婦喧嘩を余計にこじらせることでもあります。
そのため、日常的な会話や何気ない会話はするようにしましょう。
例えば、「今日の晩御飯は○○だけどいい?」「これおいしいね」「この前言ってた物、買っておいたよ」など些細なことでかまいません。
ちょっとも会話をしていくことで、日常に戻ることもあります。
ただ、喧嘩したばかりであったり、冷却期間中はその会話にさえ違和感を感じてしまったり、相手からそっけない返事をもらうということもあるでしょう。
でも、そこでめげてしまってはいけません。あきらめずに話しかけるようにしてくださいね。
ご機嫌を取る&感謝する
特に、自分が悪くて喧嘩になってしまっている場合は、ご機嫌を取ることや、相手に感謝の言葉をかけることは有効な解決方法です。
気持ちの切り替えのためにも、喧嘩をなかったことにして日常に戻そうと、いつもよりも話しかける、相手を気遣うなど行動に移すようにしましょう。そういった行動で、「反省している」と相手は感じ、怒っていた気持ちもほぐれていきます。
また、日頃の感謝を伝えるのも、仲直りのポイントです。
「○○が作ったご飯はいつもおいしいよね」「いつも忙しいのに、買い物に付き合ってくれてありがとう」「ほんと、頼りになるね」など、ちょっと照れくさくて言いづらい感謝の言葉や相手の良い点を伝えることで、距離が縮まりますよ。
メール・LINE・手紙で謝る
直接話してしまうと、どうしても喧嘩になってしまうといった夫婦は、LINEやメールで気持ちを伝えるといいでしょう。
直接手で書いた文章には、機械の文字とは違って感情が伝わりやすいため、特に手紙はおすすめです。
内容としては、自分が悪かったと思う点について謝ったり、素直に自分の気持ちを含めたものにしましょう。
例えば、
「○○したことは私(俺)が本当に悪かった。反省しています。だから機嫌を直してほしいし、今まで通り仲良く生活してほしいと思っている」
「私(俺)としては、○○をされると本当に悲しい気持ちになるから、直してほしいと言ったんだよ。言い方が悪かった部分もあると思うから、それはごめんなさい。」
など、たとえ相手の嫌なところを指摘するとしても、どうして嫌なのか具体的に伝えることで、理解を示してくれ、解決に進むことがあります。
喧嘩が長期化してしまうと、面と向かって会話や解決するために話し合うことが難しいということもありますよね。
そういったケースでも、まずは第一歩として、手紙やLINE、メールといったツールを活用することで早く解決へと進みます。
まとめ
夫婦喧嘩は、一緒に生活をしているからこそ起こりやすく、そして近い存在だからこそ修復することが難しいこともあります。
喧嘩をしたからこそ、仲直りをするために素直になって自分の思いや考え方を相手に伝えましょう。夫婦喧嘩は、分かり合えるチャンスです。
どうしても仲直りのタイミングがつかめない、解決方法がわからないといった場合は、「おはよう」などあいさつをする、ちょっと近くに座ってみるなどちょっとしたきっかけで、解決まで進む場合があります。
この記事を参考に、まずは自分から一歩動き出して、仲直りのチャンスを作ってくださいね。相手も、どうしたらいいのかわからなくなっている可能性もありますよ。