旦那や彼氏からのDV|DVされやすい女性の特徴・心理とは?

旦那や彼氏からDVを受けた際、「どうして自分はこの人を嫌いになれないんだろう」「自分にDVの原因があるのかな?」といった悩みに苦しむ女性も少なくないでしょう。
実は、DV(家庭内暴力)を受けやすい女性は、同じような特徴を持つことが多いです。
そこで今回は、DVに遭ってしまったり、DVされやすい女性の心理や特徴について解説していきたいと思います。
目次
DVされても逃げられない女性被害者の心理
DVを受けてもなかなか相手を嫌いになれないのはなぜでしょうか。
最初に、DVを受ける女性被害者の心理について見てみましょう。
①自己評価が低い
DVをされやすい女性の中には、自己評価が低い人が多くいます。
- 「DVを受けるのは自分が何か悪いことをしてしまったからでは?」
- 「こんな自分と付き合ってくれるのはこの人しかいない…」
- 「捨てられたくない」
自分に自信がないため言いたいことを言えなかったり、相手が悪いことに気づけなかったりします。
その結果、ずるずると関係を続けてしまうのです。
②我慢してしまう
今までの家庭環境・生育環境が影響して、我慢することが当たり前になってしまっている人もいます。
「自分が我慢していれば穏便に済む」「いつかは相手も変わってくれるはず」と自身を犠牲にしてしまうため、逃げられなくなってしまいます。
また、世間体を気にして我慢する人もいます。
③依存体質が強い
DVを受けやすい女性は、一人の人間に依存しやすい傾向があります。
- 親や友達と上手くいっておらず、頼れるのは彼氏だけ
- 孤独感や不安感が強く、誰かと一緒にいないと落ち着かない
- 「相手には自分がいないとダメ」なんだと思い込みたい
上記のような気持ちが強いと、DVをされても相手から離れられなくなってしまうのです。
④情に流されやすい
相手が悲しんでいると過剰に可哀想だと思ってしまったり、「お前が悪いんだ」という相手の言葉をそのまま受けとって罪悪感を感じてしまったり、相手に流されやすいことも原因の1つです。
DVをされた後に優しく謝られると、許してしまうこともあるでしょう。
ですが、情に流されることによって、相手からは言うことを聞かせやすい人間として認識されてしまいます。
DVを受けた女性がDVをさらに誘発する特徴は
一方、心理的な問題だけでなく、女性の行動によって男性のDVを誘発してしまっているケースもあります。
①すぐ謝ってしまう
相手から注意されたときに、すぐ「ごめんなさい」と謝ってしまうことはないでしょうか。
また、生育環境により男性は怖いものだと意識してしまい、「喧嘩になっても言い返せない」「怒鳴られると体が過剰にこわばってしまう」という人もいるかもしれません。
このように、相手から威圧されるとすぐ低姿勢になる姿が相手の支配欲を満たしてしまい、DVに繋がっている可能性があります。
「すぐ謝ればいいと思われている」と相手をイライラさせてしまうこともあるようです。
②手をあげられても縋りついてしまう
いくら殴られても「嫌いにならないで」と相手に縋りついてしまう人もいるでしょう。
その結果、相手に「コイツには俺しかいないから何をしても大丈夫だ」と思わせてしまい、暴力がエスカレートすることがあります。
③相手の言う通りに行動してしまう
- 「あれ買ってきて」
- 「今から友達来るからつまみ用意して」
- 「友達と月2回以上遊ぶな」
このように、無理な要求に対しても言いなりな行動をしてしまうことで、何でも言うことを聞く召使いのように思わせてしまうことがあります。
以上のように、相手に「自分が上だ」と感じさせる行動をとってしまうことで、普通ならDVをしないような人であってもDVを誘発してしまうことがあるのです。
DVを受けた女性の後遺症とは?
DV(家庭内暴力)を受けた女性の後遺症は、身体的、心理的、社会的なさまざまな影響を及ぼすことがあります。以下に、主な後遺症をいくつか挙げてみますが、個々の状況や被害者の個人的な体験によって影響は異なる可能性があります。
- 身体的後遺症
殴られたり蹴られたりした場合、打撲や骨折、内臓損傷などの怪我が生じることがあります。また、長期間のストレスや不安によって心身の健康に悪影響を及ぼすこともあります。 - 心理的後遺症
DV被害者は、精神的に苦しむことがよくあります。恐怖、不安、抑うつ、自尊心の低下、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの症状が生じる可能性があります。DVの被害者はしばしばトラウマを抱えることがあります。 - 社会的後遺症
DVは、被害者の社会的関係にも深刻な影響を及ぼすことがあります。身近な人々との関係が損なわれることがあるほか、仕事や学業に対する集中力やパフォーマンスにも影響を与えることがあります。 - 経済的後遺症
DVにより、被害者が家を出る必要が生じたり、経済的に依存していたパートナーから離れることが必要になる場合があります。これにより、経済的な苦境に陥る可能性があります。
DV被害者はしばしば恐怖心や恥ずかしさからサポートを求めることが難しい場合がありますが、サポートや専門的な援助を受けることが重要です。DVの被害者には、信頼できる友人や家族、DV支援団体、専門のカウンセリング機関などが支援の手を差し伸べることができます。また、適切な法的手続きや保護措置を取ることも重要です。
DVから逃れたい…そんなとき、どうすればいいの?
とはいえ、好きでDVを受けている人なんてほとんどいません。「DVをこれ以上受けたくない」という人もいるでしょう。
ここからは、DVから逃れる方法について解説していきます。
①自分で自分を大事にする
まずは、自分が嫌だと思ったことは嫌だとはっきり思うようにしましょう。
「自分が悪いからしょうがない」とは思わず、自分の「痛い」「辛い」という気持ちを大切にすることが重要です。
また、少しずつでも言いたいことを口に出してみてください。
相手の意見に振り回されすぎず、最初に自分が感じた感情や身体反応に優先基準をおいて判断できるようにしましょう。
②誰かに相談する
DVを受けている人は、なかなか自分が受けている被害を他人に言えなかったり、事態の深刻性に気づくことが遅れたりすることがあります。
そのため、専門家・友人・家族・行政、どこでもいいので話しやすいところに相談してみてはいかがでしょうか。
いざDVが悪化したときの逃げ場になりますし、第三者から見た自分の様子を知ることもできます。
また、専門家であれば適切なカウンセリングやアドバイスを受けることもできるでしょう。
自分が気づかないうちに心の病気になっている可能性もあるので、治療を通じて意識を帰ることができるかもしれません。
・DV相談+:https://soudanplus.jp/
・配偶者暴力相談支援センター:https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/01.html
・その他行政での窓口:https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/index.html
③別れることを考える
人にもよりますが、「DVをやめてほしい」と伝えても止めてくれない人や、逆上してエスカレートする人などもいます。
そのような相手の場合は、離婚や別れを切り出した方があなたのためになるケースも多々あります。
もし、この人とは別れた方がいいかも…と思うのであれば、一旦物理的に相手から離れることを検討してみてください。
そのときには、安全性なども考慮し、一度専門家に相談して適切な別れ方を教えてもらうといいでしょう。
まとめ
以上が、DVを受けやすい女性の特徴とその対処法でした。
DVを受け続けている女性の中には、なかなかその状況から抜け出せない人も多くいます。
ですが、一度勇気を出して考え方を変えてみると、今より幸せな道を切り開ける可能性もあります。
口に出すことがためらわれることではありますが、話を聞いてもらうだけで気持ちが少し軽くなるはずです。
もしDVに悩んでいるのであれば、話しやすい人に一度相談してみてください。