モラハラ夫と別居すると反応はどうなる?優しくなるか危険かを徹底解説

  • モラハラ夫と別居すると反応はどうなる?優しくなるか危険なの?

モラハラ旦那に耐えれず、別居したいと考えている奥様が多いです。

そういった場合に、すると反応はどうなるのか気になることでしょう。

旦那が優しくなると怖いですし、また暴れ始めると非常に危険で、何をしでかすか分かったものではありません。

今回は、モラハラ夫に耐えれず、別居したいと考えている奥様向けに、モラハラ夫との別居時の反応について解説します。

モラハラ夫と別居したときの考えられる反応

優しくなる

そもそも、モラハラを行う人は、しばしば配偶者に対して支配的な態度を取ります。

ただ、別居により、このコントロールが失われると感じると、優しくなることで関係を取り戻そうとする可能性があります。

  • 夫:「君がいない間、色々考えたんだ。君の言っていたことがよくわかったよ。これからはもっと君の気持ちを尊重するようにするから、戻ってきてくれないか?」
  • 夫:「今日、君の好きな料理を作ったよ。一緒に食べないか?昔のように楽しく過ごせたらいいなと思って。」

上記のように、自己反省して、自分の行動を改善しようとする意志を見せる意図もあります。

ただ、一時的な変化であることも多いです。モラハラを行う人は、状況を自分の有利に進めるために感情や行動を操ることがあるからです。

優しさを見せることで、配偶者を安心させたり、元の状態に戻そうとすることがあるので注意が必要です。

表面的に優しくなるかどうかでに惑わされることなく、本質的な変化があるかどうかを慎重に見極めることが重要です。

一貫性がない

前述した「優しさ」に関する話と連動しますが、別居時にモラハラを行う夫は、場合によっては優しく振る舞うこともあれば、逆に否定的な様子を見せることもあるという傾向があります。

  • 夫:「君がいない方が自由でいい。一人の時間を楽しんでいるよ。」しかし、その後、夫:「一人は寂しい。やっぱり君が必要だ。」
  • 夫:「別居は君のせいだ。君がもっと理解ある妻ならこんなことにはならなかった。」その後、夫:「僕が悪かった。もう一度やり直したい。」

モラハラを行う夫が別居中に示すこのような揺れ動く行動や言動の背景には、複数の目的や心理的な要因が考えられます。

まず、一貫性のない行動や発言は、パートナーを不安定に保ち、自分に依存させる手段として使われることがあります。

また、モラハラ夫はそもそも自分自身の感情的な不安定さや依存性に気づかず、それをパートナーに向けることがあるという点もあります。そして、その矛盾した行動や言動を通じて表現することがあります。

悪質な場合は、相手がどのように反応するかを確かめるために、意図的に矛盾した行動を取ることすらあります。これによって相手の感情や行動をコントロールしようとする意図がある場合があります。

すべての責任を押し付けようとする

夫は自分を正当化し、優しさのかけらもなく、妻を非難することで、自身の行動に対する責任から逃れようとします。

モラハラ夫はしばしば、自分の行動を省みることなく、すべての問題をパートナーのせいにする傾向があります。

  • 夫:「君が家を出て行こうとすると、家族はバラバラになるよ。君のせいで、子どもたちも苦しんでいるんだ。」
  • 夫:「君がもっと家庭を大切にしていれば、こんなことにはならなかった。」
  • 夫:「僕は家族のために一生懸命働いているのに、君は感謝の気持ちもない。君のわがままが家族を壊したんだ。」
  • 夫:「友人や親戚も君がどれだけ我がままで、家庭を顧みない人間か話してたよ。」

自身の行動に対する内省や自己批判を避けるため、モラハラを行う人は自分のイメージを守ることに注力します。

これは、事実を曲げるか、全く新しい物語を作り上げるような言い回しで語ろうとします。自分を正当化し、相手を攻撃するための言い訳として嘘や誇張を使うことがあります。

世間体よくふるまう

前述した「優しくなる」に関する話と連動しますが、別居時にモラハラを行う夫は、世間体よく振る舞おうとするケースがあります。

  • 夫:「家族のために、ちょっと距離を置くことにしたんだ。でも、僕たちはまだ愛し合っているし、すぐに一緒に戻るつもりだよ。」
  • 夫:「友人や親戚には、君が少し休息が必要だと言っておいたよ。僕たちの問題は家庭内のことだから、外に漏れる必要はない。」

このような夫は、家庭外の人々に対しては理解ある夫や父親としてのイメージを保ちたいと考えています。

実際の家庭内の問題を隠蔽しようとします。例えば、「家族のために距離を置く」と言いながら、「愛し合っている」と表現することで、自分を悪者に見せないよう努めます。

また、「君が休息が必要だ」と周囲に優しく説明することで、問題が妻にあるかのような印象を与え、自分はサポートする側のように見せかけます。

モラハラを行う夫は、自分の行動を合理化し、自己保護のために、実際とは異なるストーリーを作り上げることがあります。

さらに、このような行動は家族内の問題を外部に漏らさないようにすることで、家族のプライバシーを守るという名目を利用して、実際には自身の非を隠蔽する手段として用いられることが多いです。

危険な行為

モラハラ夫と別居した場合、さらに危険な行為をしてくることもあります。

  • ストーキング行為: 別居後も妻の行動を執拗に旦那が追跡し、監視するような行動。これには、頻繁な電話やメール、SNSでの追跡、妻が頻繁に訪れる場所への出没などが含まれます。
  • 情報操作: 旦那が友人や家族に対して嘘を広め、被害者を孤立させるような行動をします。例えば、「彼女が精神的に不安定だ」と言って周囲の同情を誘う。自分自身を被害者として描き、「私はよく耐えている」「私は家族のために我慢している」と周囲に訴える。さらには、被害者の友人や家族、職場の同僚などに接触し、被害者に対する誤解や不信を生じさせるような情報を流すなど。

これらの行動は、被害者に対する心理的な圧力を強め、感情的、精神的なダメージを与えることがあります。

このような状況に直面した場合、被害者は自己の安全と精神的健康を優先し、必要に応じて専門家の助言を求めることが重要です。

上記のような危険なパターンで住民票を変更、生活保護等の対応をした場合、問題が生じがちです。

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モラハラ夫と別居に不安があり、離婚も考えている場合

モラハラ夫の巧妙な性格から、一瞬優しさを見せたとしても、主婦が一人で立ち向かうのは困難です。

DVの場合、物理的な証拠が残るため対処しやすいですが、モラハラは心理的な影響が主であり、離婚時にも複雑な問題が発生することが多いです。

モラハラ夫が離婚について、強硬に反対することも珍しくありません。

このような状況では、被害者が自分の経験をきちんと理解し、適切な支援を探すことが重要です。モラハラは目に見える証拠がないため、被害者が経験する心的な苦痛を他人が理解しにくいのが実情です。これは被害者の誤解ではなく、モラハラの特性によるものです。

そのため、被害者には専門的なカウンセリングや心理療法のサポートを受けることが効果的です。

また、法的アドバイスを求めることも、このような厳しい状況を切り抜けるのに役立ちます。離婚を検討している場合は、弁護士や専門家からの助言が、モラハラ夫との交渉において役立つ戦略を提案してくれるので、長期的に離婚を考えている方は、まず一度相談をしてみましょう。

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モラハラ夫と別居するときに勝手に別居はNG?

しかし、モラハラ夫との別居を考える際には、一つの重要なポイントがあります。

無計画に家を出ると、後になって不利な状況に陥る可能性が高いです。

確かに、苦痛が耐えられず別居を選ぶ方もいるでしょう。

しかし、事前に計画を立てずに行動すると、後々不利益を被ることがあるため、この点には注意が必要です。

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執筆・監修
服部 貞昭
ファイナンシャル・プランナー(CFP・日本FP協会認定)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
東京大学大学院 電子工学専攻修士課程修了
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